確かに割と謎設定ではある(挨拶
ハーメルンで連載していた鬼滅の刃の二次創作。主人公は転生オリキャラだが最強というわけではない…なかった。
主人公…裏金銀治郎は鬼滅隊の金庫番…つまり、資産運用係である。
転生者であり、繁栄することを将来的に知っている会社に投資する…要はチート知識を使って財力を得ていた資産運用の手腕を評価され、この地位にいる。
しかし、彼は今問題に直面していた。
それは…鬼滅隊に資金がないことである。
そう、当然の帰結だが、鬼を殺しても鬼から得られるものは何も無い。
そして鬼滅隊は政府非公認の組織である。国家予算なんてものがあるわけもない。
しかし人は死に、装備は消耗し、隊員に給料は払わねばならない。
このままでは、鬼舞辻無惨を殺す前に、鬼滅隊が解散してしまう…！
裏金銀治郎の、決死の資金運用はこうして始まったのである。
鬼滅の刃を一風変わった視点から展開する作品。
ちなみに、鬼滅隊は打ちミスではなく、この世界線の鬼殺隊が、鬼滅隊という名前になっているだけである。
さて、確かに一応藤の花の家門を掲げる家々からの協力がある、という設定はあったと思うが(うろ覚え)、作品設定的にこれは言ってしまえば途方もないボランティア活動である。
鬼を殺してもRPG的に金をドロップするわけでもなければ、鬼を材料に何かができるわけでもない(一般的には)。
いくら協力があるとは言っても流石に無限に資金があるわけでもないだろう。
あまり作中で触れられなかった部分ではあったが、着目してみればどうなってるのか興味深い視点ではある。
原作のクライマックス連載時期と、この小説の連載時期が重なって、最後の方は追い越してしまったため、割と勢いで走り切ったところはあるがそこはご愛敬。
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