憧れのスローライフ！(挨拶
ハーメルンで連載中のポケットモンスターSVを原作とした二次創作小説。主人公はキタカミの里で喫茶店を営むオリ主。キタカミの里出身ではない。
ここはパルデア地方から遠く離れたキタカミの里。
田園風景が広がり、風情のある場所だが悪く言えばド田舎。今時の若者はスマホロトムでもなければ発狂しているだろう。
彼…ヤブサはそんな田舎に移り住み、リンゴ農家とカフェを兼業する青年である。
父の付き添いでキタカミの里を訪れた彼はこの地を気に入り、ここで生活していくことにしたのだ。
リンゴの皮を剥き、自分のポケモンであるキュウコンに与えていると扉のベルが鳴った。
来たのは顔なじみの女の子、ゼイユ。
ぶっきらぼうな挨拶もそこそこにご飯をねだる彼女にサンドイッチを出してやる。
最初はヤブサのことをよそ者としてあまりよくは思っていなかった彼女は、ある事件をきっかけにヤブサとの距離が縮まることになる。
近々林間学校でどこかの学校の生徒がこの里に訪れることをやはり快く思っていないゼイユは、鬱憤晴らしとしてヤブサに勝負を申し込む。そうは言っても彼女はヤブサに勝てた試しが無いのだが。
…ゼイユの弟のスグリがヤブサの店を訪れる頃には、負けた罰ゲームがてら店を手伝わされているゼイユの姿がそこにあった。そんな日常。
ああ＾＾～。こういう冒険活劇とは縁のないスローライフ系作品もいいっすねぇ。
ポケモンSVのDLC、ゼロの秘宝前編である緑の仮面が配信開始してからキタカミの里を題材にした作品は出るんじゃないかと思っていたが、最初に目についたのがこのタイプの作品だとは思わなかった。
作品としてはマジで日常系。バトル要素はサラッと程度しか入ってこずに、田舎暮らしの主人公とその生活に絡んでくる2人の姉弟を描いている。
前述の通り過去にちょっとあって、ゼイユはヤブサが好きだけど素直になれない系女の子。ゲームではおもしれー女枠だったがこの作品では真っ当にヒロインしてます。可愛い。
碧の仮面のネタバレになるが、スグリ君もこういう兄貴分的な人間がいればあそこまで闇落ちせずに済んだんじゃねぇかな…