えぇ!?あの不遇ヒロインをですかぁ!?(挨拶
ハーメルンで連載中のぬらりひょんの孫の二次創作小説で、原作の3人のヒロインの中で扱いが最も不遇だと言われた家長カナをメインヒロインに据えた作品。まぁメインヒロインとして扱うからにはそれなりのものを背負ってもらうことになるわけだが…
その少女はただの人間だった。
普通の家庭に生まれて両親に愛されて育てられ、友達と学校に通い遊ぶありふれた日常を送っていた。
だがその日常は何の前触れもなく突如崩壊した。
目の前に広がる血染めの地面、無残な死体と化した父と母。
この地獄を形成したのは人間ではなく巨大な化け物。爪を牙を人々の血で染めたそれは、あまりの出来事に呆然と立ち尽くす少女へゆっくりと近づいて行った。
自分がこれから死ぬことを理解し、目を閉じた彼女へ今まさに異形の爪が振り下ろされそうとしたその時、風が化け物を吹き飛ばした。
少女が再び目を開いたとき、飛び込んできた光景は美しい白の毛並みだった…
これが、少女…家長カナの人生が一変し、裏社会へと足を踏み入れることになった出来事である。
重すぎィ!(吐血
原作のぬらりひょんの孫は家長カナに及川氷麗、花開院ゆらの3人のヒロインが登場するがその中でぶっちぎりに不遇なのが家長カナ。
というのもぬらりひょんの孫という作品自体が妖怪同士の戦闘をメインに描くバトル漫画であり、戦闘能力が皆無な彼女は物語が本格的に戦闘がメインになる後半に進むにつれて出番が削られていってしまう。単純に氷麗の立ち位置が強すぎるってのものあるけど…
他にも様々な要素はあるが、原作の彼女の扱いに業を煮やした作者が家長カナをバトルヒロインとして描いたのがこの作品である。
ともかく本作のカナはこのような事件から神通力に目覚め、訓練を積んでちゃんリクオ達と一緒にと戦えるような戦闘能力を身に着けている。だからってあまりにも悲惨な過去を背負わせすぎでは…
また、カナの過去にまつわるオリキャラも多め。この辺は原作のキャラたちは動かしにくいし、カナが一人で訓練を~という展開だと説得力に欠けるからか。
ぬら孫二次創作では作品のクオリティが高く、今後も更新が期待できる。現在百物語編なので原作的には完結まであと1/3と言ったところ。頑張っていただきたい。