この世界は一体どうなっているんだ…？(挨拶
非安価系やる夫スレ作品で、女神転生作品を原作として様々な作品の要素を取り入れている。主人公は転生者のやる夫。
佐藤やる夫は転生者である。
高校3年生の彼は所謂いじめられっ子であり、家では両親の仲が険悪で家にも学校にも居場所のない地獄のような人生。
そんな彼は現在とある漫画を探していた。
この漫画は「今彼が手に握っている光るビー玉のようなもの」に関係があった。
突然これが彼の手に現れたときは驚きのあまり座っていた椅子から転げ落ちたほどだ。
ビー玉の名前は「文殊」。彼が前世で読んでいた漫画「GS美神」に登場した一種のチートアイテム。
更に文殊だけではなく、無地の「アイテムがしまえるカード」を作り出すこともできていた。
転生者とはいえこんな底辺の人間にどうしてこんな能力が与えられたのか。
この世界には何があるのか。そう考えながらネットサーフィンで情報収集を続けているとある文字が目に入った。
「悪魔召喚プログラム」と題されたそれは彼がよく知るもの。正確には彼が前世で遊んでいたゲームに登場したものだ。
すぐさま「女神転生」や「ペルソナ」について調べてみるが知っているものはヒットしなかった。代わりに「メシア教」「ガイア教」といったあってほしくない方はヒットした。軽子坂高校も存在している。
この世界がメガテン系の世界であることはほぼ確定。だがここにきて彼の気分は高揚していた。
悪魔召喚プログラムも手元にあるし、チート能力まで自分にはある。
自分はひょっとしたら英雄になれるのではないか？と…
まぁ、即座に思い知らされるんですけどね。根がいじめられっ子のメンタルはそう簡単には変わらない。
最初この作品を見たときに強烈な既視感を覚え、「あれ？やる夫の能力と登場人物、話の展開に覚えがある…」と思って調べてみると、この作品は元々作者のあさねこ氏が大分前に小説として投稿していたものを非安価のやる夫スレ作品でリメイクしているもののようだ。道理で。
メガテン系の世界をベースにGS美神、らき☆すた等が混ざっている。チョイスが若干古めじゃないか？と思うのは元の小説が2010年より前ぐらいに連載していたから。正確にはもう覚えてないけど…
前世はいじめられっ子で自殺、今生でもいじめられっ子だというやる夫は高校3年にして精神がかなりスレてしまっている。
試しに外で悪魔と相対してみても勇気も持てず文殊も碌に扱えない始末。
そんな彼が変わるきっかけになったのはそんなやる夫を見かけて興味を持ち、仲間になってくれたピクシー。
契約した彼女からほんの少しの勇気を貰って道を切り開いていく王道とも言えるストーリー展開ですね。
後々ベルベットルームで登場するGS美神の横島、ペルソナ2の周防達也はこの世界の何かを知っている…？