知ってるキャラに転生する人間のメンタルとは(挨拶
ハーメルンで連載中の僕のヒーローアカデミアとドラゴンボールのクロスオーバー小説。主人公は「ゴジータ」の力を持ってしまったオリ主。
超常社会が世界の当たり前になってしばらくになる。
「ヒーロー」が人を助け、「ヴィラン」が悪事を働くこの世界で彼…後藤甚田(ごとう じんだ)はヒーロー活動をしていた。
といってもそんな大それたものではなく、小学校に通う子供たちの登下校時に誘導旗を持って安全に横断歩道を渡れるようにする…とか、それこそ警察でもできるようなものだ。
それ故か彼は一部の小学生からは蔑まれていた。「敵を倒さないヒーローなんてヒーローじゃない」と。
甚田に言わせれば「敵を倒すだけがヒーローじゃない」だが、この年頃の子供にはまだ難しいようだ。
甚田が担当に就いている町はハッキリ言うならド田舎。今日も甚田を罵っていた少年は、最初はこんな田舎町に来てくれたヒーローをカッコよく思っていたが、彼がパトロールとして町をフラフラしていたりお年寄りの荷物持ちをしているような「地味」な仕事ばかりする甚田に幻滅していた。
だが、そんなことを考えていた少年は今現在ピンチだった。
目の前には見上げるほどの巨漢。こちらに向けてくる悪意はチンピラなどとは比較にならない。まごうことなきヴィランである。
巨漢の拳が少年に振り下ろされようとした時、少年を抱えて凄まじい速度で移動した者がいる。
「俺はオールマイトでもエンデヴァーでもない。俺は貴様を倒すものだ！」
最初はヒロアカ世界にゴジータになりきって転生したやつか～？と思って読み始めたが、開始時くらいの文章上では軽めに描写されているものの、主人公のメンタルがかなり重め。
「ゴジータを名乗るからには敗北は許されない」というのが根底にあるため、話数が進むにつれてかなり悲壮な覚悟で過ごした幼少期などが明かされていく。
「ゴジータ」は自分としてここにいる。じゃあ「他の奴」は？フリーザが、セルが、魔人ブウがもしかしたらこの宇宙にいるんじゃないのか？そしてもしもそいつらがやってきた時、戦えるのは自分以外にいないのか？ヒロアカの原作知識はなく、ドラゴンボールの原作知識のみ持っているようなのでそう考えてしまうのも自然なことか。
序盤である事件を解決したことからオールマイトとコンビを組んで動くことになるが、OFAを受け継ぐわけではない。流石にデク君のポジションまでは奪わないだろう…
AFOオーバーキルってレベルじゃねぇぞ！