今だと終末のハーレムが近い(挨拶
非安価系やる夫スレ作品で、オリジナルの近未来での男女関係を描いた作品。
20XX年、世界は滅亡の危機に瀕していた。どういうわけかいつからか男児の出生率が極端に下がり始め、社会は男性ではなく女性主導で動くようになっていった。
これだけならまだ良かったかもしれなかったが、更に時が経つと「女性での単為生殖が可能になる」などという話が出てきて、不要になる男性が次々に世界中で虐殺されたのだ。
ところが女性での単為生殖なんて本当は不可能だということが判明。世界は慌てて男性を保護することになったが時既に遅し。出生率低下に加えて男性を故意に減らした結果、今や世界中の男女比は1:9を上回る絶望的な比率になっていた。
男性には結婚の義務が課せられ、女性は男性との出会いの場である共学高校に合格するためには倍率3桁が当たり前というすさまじい狭い門を通らなくてならない。
しかも資源扱いされ、絶えず女性からのアプローチを受け続け、同性の友人もほとんどできない。こんな状況では男性の自殺率が高くなるのも当然だった。
緩やかに滅亡を迎えつつある世界で、一人の男子が共学高に進もうとしていた…
黎明期の名作の一つ。終末のハーレムはハーレム要素やウィルスをばら撒いた黒幕へのアプローチを主題とした作品だったが、こちらはこうなった世界で生きる男女の思想・環境を中心に話が展開されていく。
また、二次創作が多いのも特徴。男女比や男性の境遇などを共通の世界観として、「こんな考え方の男性もいるんじゃないか」「こんな世界が長続きするわけない」などといった作者各々の考え方が見られる。
さて、この世界のやる夫は殊更特殊な環境で育っており、フェミナチと呼ばれる女尊男卑思想が蔓延る地区で教育を受けた。その結果、この世界についての正しい認識どころか性知識すらロクに持たぬまま共学高に来て、友人となったやらない夫を驚愕させることになる。
このフェミナチ思想を題材にした二次創作もあるのだが、こいつらもう科学的に「単為生殖は不可能」って結果が出てるのにこういうことしてるのは世界を滅ぼしたいのか現実が見えていないのか…
主題ではないがR-18要素もあるので注意。