え！？復活したんですか！？(挨拶
ハーメルンで連載中のMuv-Luvの二次創作小説。短編で、元々Arcadiaという小説投稿サイトで投稿されていた小説。
主人公は現代からMuv-Luv世界に転生したオリ主。彼が取った選択肢とは…？
この世界には危険が迫っている。
吾輩は元々この世界の人間ではない。かつて日本という国に生まれ平和に生活していたが、原因は分からないが何らかの理由で死んだようで、ソ連で2度目の人生を送っていた。
この世界が元々生きていた世界と違うことに気が付いたのは、大日本帝國が存続していたからだし原爆がベルリンに落とされたから。どうやら並行世界というもののようだ。
だが危険とはそういったことではない。2度目の人生、ソ連で宇宙開発に携わり火星を覗く望遠鏡で「連中」を見たときにアレが知っている生物だということを理解した。
1度目の人生で日本にて生活していた時に「とあるあいとゆうきのおとぎばなし」に出てきた醜悪な生物を模した資源回収ユニット、外宇宙からの侵略者…BETAだ。
吾輩は恐怖した。あいつらは必ずこの地球にやってきて「採掘」として世界を蹂躙する。
だが狂ったようにBETAの情報を集め、目的、生態、これから訪れるであろう危機について国家に、世界に訴えたがことごとくその全てを狂人の戯言として切り捨てられた。
地位を、職を、家族を、全てを失ったが諦めるわけにはいかない。人類はBETAの物量には勝てない。人類はいずれ敗北する。
そうして延々と人類の勝機を考えていた時にあることを閃いた。「BETAはBETAに攻撃されない」「BETAは人間を捕獲する」「兵士級BETAは人間を材料に作られる」
この事とESP能力者を使ってBETAの指揮系統である頭脳級をハッキングし、BETAを駆除ではなく利用するのだ。
だがどうやってESP能力者を頭脳級のところまで無事に連れて行けばいいのか。
簡単なことだ。BETAの3つ目の法則を利用し、吾輩自身が…意識を持ったままBETAになればいい。
うーん、このガンギマリ。人類を救うためには手段を選ばないというやつは少なからずいるだろうが、まさかここまでやるやつがいるとは…
この小説、Arcadiaの方で大分昔に見かけた覚えがありハーメルンのランキングに上ってるタイトルを見て「あれ？」と思って覗いてみればまさかの復活。向こうの捜索掲示板の不死鳥スレに名前出てたりするんだろうか…
ともあれこの小説の概要としては紹介したあらすじの通り。この後は蛇足という形で香月夕呼の考えや、BETAになった彼のその後の顛末などが語られる。
いかに人類に協力的でも、人類とBETAは相容れない。彼はそのことを…