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小説家になろう 現代

前職、勇者やってました。ー王女にも彼女にも振られた元勇者、魔族と戦ってほしいと聖女に請われる。仕方ない、文系大学生の力を見せてやるー

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戦いは終わったハズだったのに(挨拶

小説家になろうで連載中のファンタジー小説で、異世界で勇者をやっていた中学生が5年かけて魔王を倒して地球に帰還し、大学生になってからの話を描く。

俺は異世界で勇者をしていたことがあるのだ。
今が二十歳ぐらいなので、かれこれ七年以上前になる。中学校に上りたての俺は、学校帰りに突然異世界に召喚された。
「アステリス」という剣と魔法によって支えられた世界。そこで四年以上勇者として活動し、最後には魔王を討伐して地球に帰ってこれたのだ。
当時は誘拐されただの神隠しにあっただの言われていたが、今では覚えている人の方が稀だろう。
実際、勇者をやっていたからなんだ?魔王を倒せても彼女にフラれ、履歴書に書けるわけでもない。
かといって地球に帰ってきて何も変化がなかったかといえばそういうわけでもない。なんと、この世ならざる者が見えるようになってしまったのである。
そういうわけで目の前に迫ってきている怪異だか妖怪だか分からん謎の球体をぶん殴って瞬殺し、虚しさを感じていると直後に違和感を感じた。
影の球体は間違いなく倒した。だが異質な空気が消えていない。俺はこの気配を良く知っていた。「アステリス」で慣れ親しんだ魔力の気配だ。
何が起きているのか分からない以上、慎重に動かなければならない。
俺…山本勇輔(やまもと ゆうすけ)は三年ぶりに魔術を使い、全身を白金の鎧に包むのだった。

この後、タイトルにもある通り「何故か」地球に来ていたアステリスの聖女が襲われているところを救出し、事情を聴くことになる。
主人公は異世界で行われていた「神魔大戦」と呼ばれる女神と魔神による世界の優勢を決める戦いに人間側として召喚され、戦った。
ところが主人公が魔王を倒し、人間側の勝利で終わったはずの結果に魔神からの「アステリス以外の力に頼ったのは神魔大戦において重大な違反である」という物言いが入り、異例の第二次神魔大戦が行われることになったのだという。言わずもがな主人公のことである。なんで地球でやるの、とかいう説明は作中で語られているのでここでは割愛。
さて、地球側に戻ってきた時に怪異や妖怪の類が見えるようになってしまった…ということはつまり、地球にもそういう非日常的な存在がいて、それを狩る組織も当然ある。
地球側の組織もこんなぶっ飛んだことが地球上で開催されていることを黙って見ていることはないわけで、聖女を助けた主人公はそれを皮切りにアリステスからの来訪者、地球の退魔組織、そして主人公を取り巻く過去との因縁など様々なものに向かい合うことになる。
現代ファンタジーの皮を被った異世界ファンタジーなのか、異世界ファンタジーの皮を被った現代ファンタジーなのか…これもうわかんねぇな。

地の文多めでレベルやステータス表記の無い純ファンタジー作品。久々に深い没入感と読み応えを得られた作品でした。

小説家になろう 前職、勇者やってました。ー王女にも彼女にも振られた元勇者、魔族と戦ってほしいと聖女に請われる。仕方ない、文系大学生の力を見せてやるー

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