皆まとめて光になるんだよ！(挨拶
安価系やる夫スレ作品で、ウルトラマンシリーズとプリキュアシリーズを原作とした作品。
光の国の宇宙警備隊訓練生・やる夫は落ちこぼれである。
教官のウルトラマンレオにボコボコにされては幼馴染のルリ(宇宙戦艦ナデシコ)や、同じ訓練生のヒビキ(戦記絶唱シンフォギア)に心配される日々を送っていた。
やる夫の行く末を心配する、レオと同じく教官のクリリン(ドラゴンボール)は、警備隊隊長のゾフィーに胸の内を明かすと、ゾフィーは考えがあるという。
そして訓練生に訪れる「惑星体験入星」の日、ウルトラ一族の中で特別な位置にある惑星、地球。その星の体験入星にやる夫が選ばれることになる。
しかし、地球へ行くことを誰よりも心待ちにしていた訓練生のリーファから「どうして落ちこぼれのやる夫が地球にいけるのか」と涙ながらに言われ、その場を逃げるように去った傷心のやる夫は、M78星雲近くの星域をパトロールしていたゾフィーと話すことに。
ゾフィーに勇気づけられたやる夫だが、その途端、あたりの様子がおかしくなり、発生した異次元への入り口にやる夫だけ飲み込まれてしまう。
異次元へと飲み込まれたやる夫が到達したのはなんと異次元の地球。
無意識に人間形態を取っていたやる夫の傍を、通りかかったのは「水無月かれん」という少女。
落ちこぼれのウルトラマン・やる夫と異世界の光の戦士・プリキュアはこうして邂逅を果たした。共に地球を守れ！
ストーリー的にはザ・王道という展開。落ちこぼれが異世界で得た仲間と共に絆を紡ぎ、力を高めていく…王道という他ないな。
プリキュアはもちろん歴代勢揃い。といっても、この作品の連載時期が2014年なので、あくまでその時までのオールスターだが。
面白いのは、異次元に飛ばされ、地球でプリキュア達と共に戦うやる夫の姿を、どういうわけか光の国ではテレビのような感覚で見ることができるということ。
異次元の地球に行くのは並大抵のことではなく、他のウルトラマンは、よしんば来られても一度変身したぐらいで元の世界に強制送還されてしまうという、ある意味ご都合主義展開になっている点もある。当然やる夫も帰れない。
恋愛染みた要素もあり、これまで落ちこぼれ扱いされて他人との距離の測り方が今一分からない、やる夫の天然さも魅力の一つか。
やる夫君、ルリちゃんがヤンデレ化してるぞ！どうにかして差し上げろ。
地球へのホームシックを背負ってしまった歴代のウルトラ兄弟たち、いい味出してるオリジナルのウルトラマン達など、かなり面白い作品なのだが、残念ながら更新が途絶え、エターになってしまっている。