才能に善悪は無い。
あんこ系やる夫スレ作品で、「僕のヒーローアカデミア」を原作…というよりはヒロアカ世界が舞台と言ったほうがいいだろうか。
ヒーローとヴィランが日夜戦いを繰り広げる世界で、やる夫が生まれ持った個性は「邪眼」。
個性に人生を左右されると言っても過言ではないこの世界で、やる夫は白眼視されて生きてきた。
洗脳系の能力、しかも目を合わせるだけで発動可能という強力な個性は教師すら恐れさせ、身体を鍛えることぐらいしかすることがなかった中学生時代。
両親こそ自分を守り、育ててくれたもののやる夫は友達が欲しかった。
彼は高校でこそ友達を、という希望を胸に、ヒーロー養成校の門を潜る。
こういった異能や魔術が一般的に認知されている作品というのは「能力の差」がはっきりと見える形で表れてしまうせいか、差別的な意識が強い作品になる傾向があるように見受けられる。
そうなると差別される側の主人公の辿る道は概ね「折れずに生きる」か「腐っている時代に何かに掲示を受ける」というパターンが多い。
この作品のやる夫は前者に当たる。
白眼視されながらも、悪に走らず自分を鍛えて生きてきた。
しかしクッソシリアスな表現をしたけどメタなことを言えばこの作品はあんこ作品、ダイスの結果が全てだよ全て!
クラスメイトの一人、メアリ(境界線上のホライゾン)相手に好感度ダイスで1というファンブルを出してドチャクソ嫌われながら、一発目の授業で熱烈歓迎による他クラスとのペア同士によるヴィラン・ヒーローに分かれての対抗戦、そしてペアはメアリをぶち抜く。これぞあんこスレだな!
かなり面白い作品だが、打ち切りという形で完結済み。もっと続きを読んでいたかっただけに残念ではある。
暇な時にやる夫まとめ 【あんこ・R18】やる夫はヒーローを目指すそうです【ヒロアカ】