原作が始まらねぇええええ！(挨拶
ハーメルンで連載中の東方Projectを原作とした二次創作小説。主人公は現代社会から原作の5憶念くらい前に転生したオリ主。…え？
目を覚ますとそこには暗闇があった。
覚えている私のアパートの部屋はここまで暗くない。
不思議に声を漏らすと声の低さに驚いた。自分の声はここまで低くくはなかった。
…昨日は普通に仕事から帰って普通に眠ったはずだが？
状況が分からないので闇の中で足を進めるとひんやりした感触。石？
とにかく明かりが欲しい。
「何か、光を…」
その瞬間、右手が光った。まるでサイリウムで持っているかのように内側から輝いている。
そしてその明かりによって周りと自分の姿も見えた。周りは平らな石材によって囲まれていて、自分の手はミイラのようにしわくちゃになっていた。
更に状況が分からなくなったがとにかくできることを考えていく。ここから出よう。
そう思って出口を探そうとするもこの部屋は完全な立方体になっていて出口は存在していなかった。
この狭い部屋に閉じ込められたまま自分は死ぬのか。
「神よ…どうか私に、手を…」
あまりの事実に神に赦しを請うような言葉が口から出てしまう。
そんな時だった。いつの間にかそこにいた美しい少女が自分の手を握っていたのは。
この作品は2014年に連載が始まり、およそ9年間更新が続いている。
それなのに、まだ東方紅魔郷すら始まっていない。旧作の東方靈異伝が2021年にようやく始まった。
古代スタートの作品は何作か存在しているが、それでも大雑把にスキップされてさっさと幻想郷編に入ってしまうのが大抵。ところがこの作品は2023年時点で未だに幻想郷が完成していないのだ…
そのぐらい東方Projectという作品の歴史…どころか東方Projectが存在する世界そのものを初めから非常に細かく綴っているような作品である。
冒頭で主人公の手を握ったのは魔界神である神綺。主人公にはほとんど万能のような能力が無意識ながら宿っていたらしく、この作品では神綺を創造したのは主人公となっている。
そこから主人公は神綺に今までいた場所…つまり後に魔界となる場所を任せて地球上に行くのだが、なんと到着した地球はカンブリア紀。アノマロカリスが泳いでるよ！
主人公…偉大な魔法使いライオネル・ブラックモアの永い旅はここから始まるのである。
現在625話。かなりの長編なので読みたい人は覚悟して読んでください…