地獄へようこそ！(挨拶
あんこ系やる夫スレ作品で、ガンダムSEEDが原作。主人公はなんとあのロード・ジブリールに転生したやる夫。
「間違えて殺しちゃた、お詫びに異世界転生させてやるよ」
なんて手垢の付いた雑な理由で神様に異世界転生させられたやる夫は幸福を感じていた。
元々ニートだったし、「こういうのは大抵神様にチート貰って無双してハーレムってのがお決まりだからな～」なんて気楽に考えていたのである。
しかしそんな考えは推定母親らしき人物の一言を聞いて吹き飛んだ。
「ロード・ジブリール、それがあなたの名前よ」
ま、まぁたまたま同姓同名の人間がいる別世界かもしれないし…と一縷の望みを託すも、母親がコーディネーターを汚物だと断じる姿を見て確信してしまう。ここはあのガンダムSEEDの世界だと。
テレビやネットで情報を覗き見てみたが、アイドルグループは反コーディネーター組織の爆弾テロで殺され、犬の目の色がおかしいなんて言葉だけで住所を晒され攻撃を受ける始末。
まさしくこの世に顕現している地獄だが、自分はこの世界の未来を知っている。
原作の流れをなぞっていればC.E73年までは少なくとも死ぬことはないだろう、と考えていた。
だがやる夫に転機が訪れる。それはC.E54年、世界中に猛威を奮ったS2インフルエンザの大流行だ。
ナチュラルに多数の死者を出し、コーディネーターには死者を全く出さなかったこのパンデミックはナチュラルとコーディネーターの対立を悪化させた大きな要因になったがこの死者にはやる夫の母親も含まれていた。
やる夫はここにきて思い知ったのだ。目を逸らしても世界はジブリールを逃がさない。何もしなければ原作と同じように世界は壊れていくだけなのだ。
だからやる夫は決意した。とことんまでやって、人間として王(ロード)になると。
まーた地獄に1名ご案内だよ…
一応このジブリール…やる夫にはチートという名の呪いがあり、「定められた寿命が来るまで決して死なない」ことになっている。死んで楽になるなんて許されねぇよ。
しかし元が原作を知っているだけのニートなので特別な才能はない完全な凡人。チートも特に何かに活かせるというわけでもないし。
なので人を使って慈善事業的なことをしていくうちにナチュラル側の救世主扱いされていく。
本人はやはりどこまで行っても支配階級に生まれてしまった凡人なので、世間の実情に胃を痛めつつも妻となった女性達を心のよりどころにしてなんとか生きていこうとする。
ブルーコスモスへの影響力も強まってきたので惨劇とも言える血のバレンタインを防ぐべく動くが…
ところでこの世界に存続する価値なんてあるのかな…(狂気
暇な時にやる夫まとめ 【あんこ】機動戦士ガンダムSEED異聞 ～ジブリール転生～