ボクシング、それは古くから伝わる格闘技…(挨拶
非安価系やる夫スレ作品で、主人公のやる夫が憧れの先輩の心を射止めるためにボクシングを始める王道スポ根系作品。
入即出やる夫は中学２年生にして身長180cmの大男。
初対面の人間が彼を見ると、その巨体からスポーツが得意そうだと連想するのは想像に難しくない。
だが実際は逆。100m走をやらせれば遅い上に転ぶ、バレーをやらせればレシーブすらまともにこなせないなど、運動神経0の見掛け倒しだった。
そんなやる夫だったが、今絶賛初恋の真っ最中だった。
彼の意中の相手は同じ中学校の生徒会長を務める更識楯無(インフィニット・ストラトス)。
やる夫も生徒会のメンバーであり、勉強はできるが運動なダメなやる夫にも分け隔てなく接してくれたことが好きになったきっかけ。
ある日、やる夫は楯無の好きな男性像が「強い男の子」だと知る。なんでも彼女の父親が元ボクサーだったことが理由のようだ。
やる夫はその事にショックを受けた。無駄にデカいだけの自分では会長の好みには当てはまらない。
会長の好きな強く逞しい男になることを決意したやる夫は、近所にある鴨川ボクシングジムの門を叩くのだった…
好きな女の子に自分を魅せるためにスポーツを始める…動機自体は不純かもしれないけどミスフルを思い出す流れだぁ…(回顧
さて、ボクシングと言えば軽快にステップを踏みながらジャブやストレートを繰り出して闘うイメージがあるが、素早く細かい動きの苦手なやる夫にその戦い方は難しい。
だが、やる夫にはその巨体が証明しているように筋肉を付ける事に関しては天性のものを持っていた。
故にやる夫は相手の動きに合わせて拳を叩き込む、カウンターパンチャーとしての戦い方を覚えていく。
この作品に興味を持ったけどボクシングに詳しくない…という方々もご安心。
作中でちょくちょくボクシング用語や試合のルールについて解説を入れてくれるため、筆者のようなボクシング素人でも読み進めることができる。
中学生全国大会のU‐15編を経て高校生編、キャラによってはプロ編へ…と繋がっていくが、残念ながらエターになってしまった作品。
高校生の時に通ってた高校にボクシング部なんてあったかな…？