歴代最低の女運主人公、ここに爆誕…！(挨拶
あんこ系やる夫スレ作品で、オリジナルのファンタジー世界を舞台としたクラス転移もの。主人公は鬼滅の刃の不死川実弥。もちろん原作は関係ないです。
突然変な光に包まれて意識を失った実弥は、最後に見た場所…自身の通う学校の教室で目を覚ました。
クラスメイトの会長こと夜神(DEATHNOTE)が遅いお目覚めだ、なんて茶化すがそれよりもまず確認しなければならないことがあった。一体何が起こったのか。
クラス内にいた医療知識持ちの人間が軽く全員を診察しているが異常は無いようだ。しかし、異常なのは教室の窓から見える景色がいつもの景色ではなく「森」になっていたことだ。
とりあえず起きている人間が外にでて軽く辺りを見ていると、何やら近づいてくる足音がある。しかもかなり重そうな足音だ。
まさか猛獣か？などと考えが頭をよぎり、とにかく全員を叩き起こして武器になりそうなものを探して警戒していると近づいてきたのは女性だった。
おかしいな、と思いながらも話しかけるが女性の話す言葉は聞きなれない異国のもの。英語ではない。
どうにかコミュニケーションを取ろうとした忍者こと望月千代女(FGO)が身振り手振りで意思を伝えようとするが、女性が手を翳したかと思うと千代女は赤い刃のようなものでバラバラに切り裂かれてしまった。
これが異世界における万国高校3年A組、そしてリーダーとなる不死川実弥の受難の始まりだった…
開幕でクラスメイトが女性…のような怪物に絡まれ即死したり、魔法はあれどステータス制度はなかったりとなかなかのハード風味から始まる物語。
化物女こと吸血鬼(怪物王女よりリリアーヌ)をオタク(2chオリジナル)の知識と博士(STEINS;GATEより牧瀬紅莉栖)の持っていたブラックライトでどうにか撃退する。
なろう小説のように転移後街に保護され冒険者…なんて流れではなくまず川を探してライフラインの確保、騒ぎを見に来た役員をとっ捕まえて言語の習得など、なかなかミクロに物語が進んで行く。
不死川が安価の結果覇王的才能の持ち主であり、できることの多さもさることながらカリスマを持ちクラスの空中分解も起こさない。
物語の目的としては元の世界に帰還する方法を探して動くことになるが、同時にクラスの頭脳側の判断として最悪のケース・元の世界に帰れないことを考慮してこちらでの生活基盤を作り、生活水準を高めるために地位を確保する方向で不死川が動いていく。
展開としてはシリアスなのだが作者の華麗なあんこ捌きとダイス監督の采配によってシリアスなのに笑える場面が多い。なんだその恋愛脳は…
だが彼らは知ることになる…このクラス転移は文字通り天災によって引き起こされたということを…！