中二病患者の妄想は妄想のままだからいいのだ(挨拶
小説家になろうで連載中の異世界転生最強勘違いファンタジー。ジャンル盛りだくさんだな(白目
最もこれが勘違いに分類されるのかどうかは解釈が分かれるかもしれない。
現代社会で生きる少年・影野ミノルには夢がある。物語の裏側で暗躍し、絶大な力を以てして君臨する「影の実力者」…そんな人物になりたいと。
そのために彼は努力を惜しまなかった。体を鍛え格闘技を修め、それでもなお彼は満たされなかった。例え高校生の身で軍人すら圧倒する力を身に着けたとしても核が落ちてくれば人は死ぬ。そんな当たり前を彼は認められなかった。
この時点既にヤベー奴ではあるが、彼は核を凌駕するために人体の可能性として魔力や気…等のファンタジー的概念を追い求めるようになる。
その後魔力を探してて車にはねられるというアフォ…お約束のような展開でファンタジー世界への転生を果たすわけだが、当然ファンタジー世界ということは彼の探し求めていた魔力がある。今までの修行は無駄ではなかった。影野ミノル改めシド・カゲノ―の野望が始まる…!
ここまでの導入部で大まかな流れは理解していただけたかと思うが、この後シドは早速異世界で得た新しい力、魔力を操る訓練を地球の精神素養修行(強弁)で得た感覚を元に行い、この世界よりも遥かに洗練された現代格闘技の技術と合わせて昇華し、常軌を逸した力を身に着けていく。
ある日彼が訓練と称して盗賊団を壊滅させた際、とある「檻に入れられた物」を目にする。
お察しの通り女の子なんだが。
「とある状態」にあった彼女を助けた…助けた?シドは自身の野望の一歩として
部下にした彼女にこう語った。
「君の仕事は魔人ディアボロスの復活を陰ながら阻止することだ」
説明しよう!ディアボロスとは!この世界のお伽話に出てくる存在で、世界を滅ぼす寸前まで追い詰めたが人間・エルフ・獣人の3人の勇者によって滅せられた存在である!しかしディアボロスは死の間際に勇者たちに呪いをかけた!それが悪魔憑きの呪いである!そしてこの呪いを利用し英雄の血を受け継ぐものを悪魔憑きとして始末する存在…それがディアボロス教団である!
もちろん嘘だがな!
これはこの場でシドがこの世界に伝わる伝説をもとにでっち上げた「設定」。当然事実ではない。
…事実ではなかったらよかったのにね…
あくまで設定を設定として振る舞うシドと、同じような経緯から彼の部下となり、この世界の「真実」と戦う少女たちの物語。
彼らの温度差を楽しむ物語でもあるが、マジモンの影の実力者として君臨するシドに俺TUEEEE!を感じたり、部下たちと世界の真実に迫っていったりと色々な方向から物語を楽しめる。
現在書籍版が発売中。表紙の絵がめっちゃ綺麗。