東京卍リベンジャーズは関係ありません(挨拶
ハーメルンで連載中のブルーアーカイブの二次創作小説で、ブルアカ世界に原作知識アリで転生した男子生徒が主人公。ただしヘイローは持たないので身体能力は一般人並。
学園都市キヴォトス…それは無数の学校と生徒で構成される巨大都市。
毎日銃声と怒声が響き渡るこの街に、たった一人の男子生徒が立ち上がる…！
…そんなご都合主義のような力を持っているわけもなく、ゲヘナ風紀委員として書類仕事をこなす折川酒泉(おりかわ しゅせん)は今日も元気だった。
折川酒泉は転生者である。この世界…ブルーアーカイブというアプリゲームを彼は前世でプレイしており、世界の辿るストーリーを知っていた。
しかし結末までは完全に決まっていないようで、現時点でもいくつかの相違点がある。
例えば彼が所属している風紀委員会…その委員長である空崎ヒナ。
原作では彼女はゲヘナの治安の悪さ、そこから来る風紀委員の仕事の多忙から過労状態になっていたが彼が中心となり「もっと甘えてくれ！(要約)」とゴリ押しした結果彼女の負担は軽減されている。
だが本番はここからだ。エデン条約によって引き起こされる悲劇、それによって怪我を負う「先生」。そして原作において先生を護衛する役目だった空崎ヒナは彼女自身も重傷を負い、先生を守れなかったことの責任感からメンタルが限界を超えてしまう。
折川酒泉にとって、空崎ヒナとは「推し」だった。
彼の尽力によって現状風紀委員は原作よりもいい方向へと向かっている。あとはエデン条約だの最終決戦だの乗り越えて先生とイチャイチャするなり好きにしてほしい。
故に彼は対策を講じた。ここから先、エデン条約編で襲撃してくるアリウスの連中の相手を自分が引き受ける、と。
しかしクソボケと称される彼は気づいていなかった。空崎ヒナがクソ重感情を向けている相手が先生ではなく自分だということに。
「自分なら死のうと別に誰も悲しまんやろ」と考えて誰かを守るために常にズタボロになり続けるオリ主によってヒナを始めとする色々な人間の情緒がグチャグチャにされていくぅ！
主人公は風紀委員に所属していてもちろん戦闘にも参加する。しかし男だからかヘイローは持っておらず、単純な身体能力自体はそこらのモブにすら劣るレベル。
それでも持ち前の目の良さで相手の筋肉の動きなどから動きを察知したりして先手先手でどうにか戦えている。
しかし、肉体の頑丈さはこの世界で生きていくにはあまりにも脆弱すぎる。まして先生のようなバリアすら展開することもできない。本当に一発一発が即死レベルなのである。
好きな男が目の前でこんなことやってるのでヒナは気が気じゃない。そりゃあ閉じ込めておきたくもなりますよ…
こういう作品は好みにドストライクだったので久々に読むのに没頭してしまった。
番外編が本編と同じくらいかそれ以上の分量ある。アビドスにいるif展開や女先生ルートも面白いのでお勧め。