サザエさん時空が解除された時、ループに囚われていた人はどうなるのか(挨拶
ハーメルンで連載中の作品で、クレヨンしんちゃんと魔法科高校の劣等生のクロスオーバー。
かつてはおとぎ話だった魔法が科学によって証明され、体系化された未来の日本。しかし、この世界には魔法よりも奇妙なことがあった。
かつて埼玉県の春日部市と呼ばれていた場所を中心として、ある事象が発生していた。
それは1985年から2085年に渡り、おおよそ100年もの間、時間がループしていたという現象。更に奇妙なことに、このループを世界中の誰もが認識することができず、2085年に突如としてこのループが認識されると、まるで役目を終えたとばかりにループ現象は消失。春日部の人々は歳をとり始めたのである。
問題は、このループ現象の中で、世界は何度も滅びの危機を迎え、何度も「ある一家」を中心に救われてきたこと。
そして、今年その「ある一家」一番の問題児が、国立魔法大学付属第一高校に入学することである…
前置きの通り、劣等生の方のストーリーが中心になっているが、クレヨンしんちゃんの方は、TVアニメ本編の方が日常全開ということもあって、やはりと言うべきかファンタジーやSF要素の強い映画の方が大きく取り入れられている。
スンノケシ王子や、SMLのエージェントといった、なつかしの映画のゲストキャラクターの成長した姿が見れる作品でもある。
劣等生本編はかなりシリアスな作風だが、このシリアスにクレヨンしんちゃんのギャグ要素を上手く噛み合わせており、クレヨンしんちゃんの雰囲気を損なっていない点が特に素晴らしい。
原作よりも苦労人になっているお兄様や森崎君が見れるのはこの作品だけ!