RPGは安全を確保しながら進むタイプですか?
それとも冒険心を前面に押し出して突っ走るタイプですか?
非安価系やる夫スレ。主人公の勇者・やる夫はコミュ障・エロゲーマニア・ヒキニートと三拍子揃ったダメ人間。DQⅢの例に漏れずアリアハンから旅立つことになるが、アリアハン王からは高度な政治的判断(笑)から期待されておらず、ルイーダの酒場で仲間にできた遊び人もすぐにいなくなってしまう。
心が折れかけたやる夫は家に帰ろうとするが、母親が自分を信じて待っている光景を見て一念発起し、「スライムしか倒せないなら感謝の一日千匹スライム狩りだ!」とレベル上げを決意する。
一年後、そこにはレベル47の立派な勇者になったやる夫の姿があった…
なんか終わりそうな雰囲気だけど終わりません。まだアリアハンです。
導入の時点からとんでもないスタートだが、アリアハンを出ようとすると幼馴染で戦士のやらない夫に自分を仲間にするように誘われる。やらない夫はやる夫を助けたいと修行を重ね、そのレベルはなんと9だという。
アリアハンではレベル9でも十分高レベルではあるのだが、やる夫は異次元の47。持ち前のコミュ障もあってか、舞い上がるやらない夫に対してやる夫は自分のレベルを告げることができず、誤解されたまま冒険の旅へと出発してしまう。
果たしてやる夫はやらない夫のプライドを傷つけずに旅を続けることができるのか…?
作者の趣味でか毎回毎回話の冒頭にやる夫によるエロゲーレビューが入る。しかもNTR物。余計なエロゲー知識が増えてしまう…(歓喜
作中の魔法の表現が他の作品とは一風変わって、メラの表現が「スレで炎上」だったり、ラリホーの表現が「自動車教習所の授業」だったりする。これらのシュールさや、連載当時2009年なこともあって、今見ると懐かしいギャグ表現や当時の日本の政治に対する風刺を描いてたりするところもこの作品の面白い点だと思う。懐古厨とか言わないように。
旅が続ける中で仲間も増えていき、やらない夫の実力も段々と付いていく。隠し事がバレてしまったとき、やる夫とやらない夫の関係はどうなってしまうのか。
古き良きやる夫作品。かつてDQⅢを遊んでいた方には是非読んで欲しい作品。