安価・あんこ系やる夫スレだが主人公はいつもの白饅頭ではなく大根。
主人公:やらない夫は幽霊の見える墓守の末裔。幼い頃に母親を亡くし、父親が仕事で忙しいこともあってやらない夫の話し相手は墓場の幽霊たちだった。
その中の冒険者の幽霊達の話を聞いているうちにやらない夫は冒険者という職に興味を持つ。
ある冒険者の霊からは知識を、またある冒険者の幽霊からは剣技を。彼らの技術を学んで育ったやらない夫は、ついに父親に「冒険者になりたい」と話を切り出す。父親は態度では反対しながらも、冒険者養成学校のパンフレットを渡してくれる。こうしてやらない夫は故郷のブラッドフォールを離れ、養成校のあるアーナムへと旅立つのだった。
冒険者養成校でのやらない夫の成長を基本として、学園長である吸血鬼の思惑、対抗するべく国から送り込まれるエージェント、世界を運営する神々の考え方等が丁寧に設定されている。
この学園で開発された、他人の脳髄を加工した血清を打ち込むことで自身の糧とするが取り込みすぎると化け物に変異しやすくなってしまう、というシステムや、このシステムの裏に隠された学園側の野望、そして吸血鬼の血を取り込むということはどういう事なのか。
やらない夫を取り巻く人間関係も様々で、幼少期にやらない夫と少し関係があり、それがもとでひねくれてしまった響、とある使命を持って冒険者養成校に来ているエリ…クリス、凄腕のヴァンパイアハンター…なんだがギャグ補正の高すぎるヴァン・ヘルシング、ヴィイ君…ではなくビィ君を守護聖霊に持つとある国の姫、アナスタシア等々、登場キャラクターが作者の高いギャグセンスと相まって強烈な個性を醸し出している。クリスちゃんクッソかわいい(結婚しよ)
とても面白い作品なのだが、コミカルな描写が多いけれども作品設定的にはダークな世界観が強いことと、ちょくちょくR‐18の描写を挟む事に注意。
やる夫が人生でいいじゃない 【R-18】やらない夫は冒険者養成校で夢を見るようです【安価】