一日何時間寝られていますか?(挨拶
ハーメルンで連載中のウマ娘プリティダービーの二次創作小説。
主人公は男性トレーナーだが、後述する生まれつき持った体質と、事故で持ってしまったある状態の2つが特徴。
彼は生まれた時から特異な体質を持っていた。
それは人が生きていくために必要なはずの睡眠を一切必要としていない体質だ。
しかし、最初こそ大騒ぎしたものの検査を進めていくと、トルコに存在していた不眠の男性(実在の人物です)と同様、睡眠を取らなくても健康上被害は全くないことが判明。同じく生まれ持った前向きさで夜も遊べる、とポジティブに考えていた。
時が経ち、深夜に見たレースの再放送で「シンザン」に憧れた彼はトレーナーを志し、夢を叶えた。
だが、トレセン学園でトレーナーとして順調に活動していた彼を、事故が襲う。
子供を避けようとした車に撥ねられ、一命は取り留めたが彼は記憶障害を患ってしまった。
彼がトレセン学園で過ごした時間を忘れ去ってしまっただけでなく、午前8時から午後5時まで、つまり日中の記憶を保てなくなってしまったのだ。
せめてトレセン学園の中を見れば何か思い出すかもしれない、と退職届を抱えて半ば諦めながら門を潜った彼は、あるウマ娘と出会う…
眠らない、という特殊体質を持ってこれまで生きてきた主人公が、今度はそのアドバンテージを記憶障害というハンデを打ち消すために活用していく話。
作中では日中に起こった出来事は記憶できないため、重要なことは手帳に記録して夜の自分に託す、という形式を取っている。
ちなみに、彼がトレセン学園に来て初めて担当したウマ娘は会長ことシンボリルドルフ。会長を曇らせていけ…
更に主人公がトレセン学園で関わったのは会長だけではないようで、会長を中心に恋愛的な駆け引きがあるのもポイント。
嫉妬する会長可愛い…可愛くない?