個性ってなんだよ(挨拶
ハーメルンで連載中の僕のヒーローアカデミアと呪術廻戦のクロスオーバー小説。主人公は伏黒恵で、ベースがヒロアカ世界なので呪術要素は個性に置き換わっている。
植蘭中学校は良い意味と悪い意味の両方で有名な中学校だ。
良い意味の方はもちろん進学校として。元々文武両道を謳い文句にしており、傑物高校などの有名校への進学者もちらほら出ているので名門校の面目は保っている。
しかし、近年虐めや不良の問題が深刻化しており、これが悪い意味での名声を上げてしまっている。
桜の舞う今日この日、植蘭中学校の校門前ではズタボロにされた不良たちが一人の人間に土下座をしていた。
させているのは伏黒恵。その強さからこの辺の不良界隈では有名な少年で、今日も朝から多数の不良たちに喧嘩を売られて返り討ちにしていたのだ。
不良達と喧嘩する伏黒を幼馴染の拳籐一佳は心配しているが、伏黒にとっては煩いだけ。
進学の面談では担当教師に「ヒーロー」を勧められるが伏黒は「リスクとリターンが釣り合っていない」と告げて大学進学からの就職という堅実だがどこか枯れた人生プランを聞かせる。…呆れられたが。
面談も終わって下校しようかというときに事件は起こる。
伏黒に勝てない不良達が拳籐を攫い、人質に取ったのだ。伏黒の個性を知っている拳籐が逃がした同級生から彼女のブラウスを受け取り、自身の個性で呼び出した影の犬…「玉犬」に匂いを覚えさせて拳籐の下へと急ぐ伏黒。
そこで伏黒は、自分の人生の転機と出会うことになる。
この世界線に呪術は存在しない。伏黒が使っているのは呪術「十種影法術」ではなく個性「影絵」である。
禪院家も存在しているがこの世界では呪術ではなく個性を重んじる家門。といっても呪術世界の 禪院家と根っこはほとんど変わっていない模様。
ということはフィジカルゴリラこと 伏黒甚爾もいるようだが、ここでは伏黒姓ではなく禪院姓のまま「異能殺し」という異名まで付いて裏の世界では有名になっているようだ。あいつどの世界線でも特異点扱いされてるな…
物語自体は結構サクサク進んでいく。入学試験、USJ、体育祭、そして林間学校。
あのオールフォーワンと対峙する神野の悪夢編ではついにあの皆大好き最強の式神が降臨する…!
2021年に更新が途絶えていたが突然復活した作品。現状ほぼ毎日という早いペースでの更新が続いているのを見ると筆が乗っているのか…