怪異スレイヤーのエントリーだ！(挨拶
非安価系やる夫スレ作品で、現代を舞台に社会の裏側で怪異に対峙する者たちの話。主人公はできない夫。完結済みの作品。
路地裏を歩く男、できない夫は金に飢えていた。
とある事情から大金が必要だが、当てはない。
どうしたものかと壁を見た時、ある人材募集の張り紙が目に入る。
それは「結月ゆかり怪異事務所」というところの募集で、命の危険はあるものの日給5万円～という常識的に考えれば破格のバイト。
明らかに胡散臭い募集だったが、金には代えられないと張り紙に書いてある連絡先に電話をかけることにした。
できない夫には妹がいる。妹は現在「枯体病」で入院していて、その治療費が必要なのだ。
「枯体病」は突然このシタラバ市で流行の始まった原因不明で、その名の通り体が枯れた木のようにやせ細りながら死んでいく病。
できない夫の両親もこの枯体病に罹り、治療費をすべて妹に使ったために妹よりも早くして亡くなってしまっていた。
面接で出会ったのはこの事務所で「怪異暴き」として活動している所長の結月ゆかり(VOICEROID)とその補佐をしている継星あかり(VOICEROID)。
面接の中身もそこそこにできない夫は明日から早速怪異暴きとしての初仕事に挑む…！
唯一の家族のために命を賭けて金を稼ぐできない夫。自分の命を顧みないその姿勢をゆかりとあかりは心配するが…
物語のカギになるのは「枯死病」。原因不明、シタラバ市で「しか」流行していない、致死率100％…お前さては病気じゃねぇな？
シタラバ市では枯死病の流行に伴い、怪異の発生率が上昇傾向にあるが果たしてこれらの関係性とは…？
この物語にスーパーヒーローはいない。できない夫も何か特別な力を持っているわけでもない。
それでも怪異は人を襲うし戦わなきゃならない。作中で大学生の失踪事件を見たできない夫は依頼が無くても助けたいと考えるが、ゆかりさんに止められる場面もある。この仕事はボランティアではないと。
命が掛かってるボランティアを引き受けられるのはよほどのお人よしか聖人か狂人か…
怪異とかかわった末にできない夫が見るものとは？
20話ほどで完結している。話数的にはさっくり気味だが中身は結構ヘビーかも。