かつての天才は今は…(挨拶
ハーメルンで連載していたぼっち・ざ・ろっく！の二次創作小説。主人公はぼっちちゃんの幼馴染男オリ主で素晴らしいギターの才能を持っていたが…？
ギターを始めたい。
どもりながら隣人であり幼馴染でもある少女、後藤ひとりは柊木茜(ひいらぎ あかね)にそう告げた。
ギターは反復練習が重要。そう告げても少女の意志は変わらなかったのでギターピックを貸してやり、基本的な部分から教えてやることにした。
父親から借りたという高価なギターを始めて奏でて、演奏ですらない音を響かせた少女はそれでも嬉しそうに笑う。
その光景がギターをもう弾けない少年にはひどく眩しいものに見えた。
数年後。ぼっちを拗らせた少女・後藤ひとりは高校の自分のクラスでうなだれていた。
ギターケースを担ぎ、音楽グッズを携えていればクラスの誰かから話しかけられるんじゃないか、なんて考えを抱いて見事に撃沈したのである。
あれから彼女は青春をギターに費やしてきた。ギターを始めたきっかけは動画サイトで見たとある「天才ギタリスト少年」の演奏。あの日見た演奏に追い縋るために必死に努力を続けてきた。
しかし彼女は知らなかった。3年間毎日最低6時間ものギターの練習を続けてきた結果、もうとっくの昔に追い越してしまっていることを。
皆さんお察しの通り天才ギタリストとは主人公のこと。
しかしこの主人公はバス事故に遭い、右腕の神経と筋肉がズタズタになる大怪我を負ってしまった。
現在に至るまでリハビリを続けてギターを弾けないことはないが、それでも30秒も引けばもう限界が来てしまう。
絶望的な状況に陥ってもギターへの想いを捨てられずに足掻き続ける…いいんじゃないか(悪魔
また男性主人公が存在しない原作特有の女性関係にも注目したいところ。
主人公の父親が昔からモテまくるタイプで、主人公もちゃんとその血を引いている。刺されないようにするんだぞ…！
主人公の交友関係としてオリキャラが出てくるがVOICEROIDがモチーフになっている。一応クロスオーバー…扱いになんのかなこれ…
本編は完結して文化祭後の話を投稿中。