テクニックなんか必要ねぇんだよ!(挨拶
ハーメルンで連載中のポケットモンスターソード・シールドを原作とした二次創作小説。主人公は女性のオリ主。
ポケットモンスターの世界に転生して数年、「彼女」は限界を感じていた。
「彼女」は現実世界では所謂「ポケモン廃人」というやつで、ポケットモンスターのゲームをやりこみ、あらゆる育成方法に精通している…はずだった。
しかし、転生した世界では、何年かけてもポケモンのレベルは上がらず、「ふしぎなアメ」なんて便利なものは存在しない。
ならばゲームの世界の特性や道具を利用した戦法は、と考案してもこの世界はゲームじゃない。
例えばゲームでは一定の知名度があった「がんじょうコイル」という戦法も、がんじょうがゲームと同じ様に機能していなければ意味がない。
現実的に考えれば、自分の体力の何百倍ものダメージを、たかが頑丈である、という特性だけで耐えられるわけがないのだ。
「彼女」には原作主人公のような「ポケモンを育てる才能」が絶望的に無かった。
そんなことを考えながらぼんやりと座り込んでいた「彼女」の前に現れたのは、誰もが知るガラルチャンピオンだった。
ここまでのあらすじだけを見ると、「才能の無い主人公が底辺から這い上がる物語」に見えるが、実際は「あらゆるものをぶち殺すエラがみで主人公がほぼワンパンしていく無双もの」である。
ここで簡単に補足しておくと、エラがみというのはポケットモンスターソード・シールドで登場したポケモンである「ウオノラゴン」の代名詞的な特技であり、ウオノラゴンはそのタイプ、特性と相まってこのエラがみという技を382という驚異的な威力を以って使うことができる。
ゲームにおけるポケモンバトルでは、その高威力から通常は受けられない技になっており、水技無効の特性などでやり過ごすが、この世界では「特性がゲーム程正確に機能していない」。
ならば、まもるや特性がファジーに働くこの世界で、誰がこの超火力を受け止められるというのか…
あ、僕はよびみずトリトドンで受けてました。