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オリジナル ハーメルン

ドMだからついでに仲間庇ってたら全員病んでた

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えぇ…?(挨拶

ハーメルンで連載中のオリジナルファンタジー小説で、主人公がとんでもないドMの本心を隠してパーティーの肉壁をやる話。ただし、傷つく主人公に仲間の脳は焼かれるものとする。

「があああああああああああっっ!!!?」
激痛。腹部を刺し貫く歪な槍。モンスターが手塩にかけて作ったそれは形が歪んでおり、蛇腹の如き凶悪な殺傷性を見せる。
ただ貫かれただけでは決してありえない複雑な傷。腹が爆発したのかと思うほどの灼熱。
今後治るかどうかも不明、この場を生きて帰れるかさえわからない。治療が少しでも遅れれば、俺は間違いなく死ぬ。
それを受け止め、湧き上がる熱に意識を奪われそうになりながらも、歯を食いしばって吼えた。
「い……ま゛だあ゛あ゛あ゛あ゛!!」
文字通り血反吐混じりの咆哮にモンスターが怯んだ隙を見逃さず、即座に反撃が放たれる。
飛び出したのは紅蓮。赤髪に紅蓮の装飾が施された軽鎧を身に纏い剣閃が瞬く。
 一、二、三。刹那の合間に紡がれた斬撃が外殻を切り崩し脆い肉体を晒し、正確に筋を断ち切った。「──風よ!」
魔術師の声に合わせ、魔力が蠢く。彼女自身が持つ膨大な魔力と場に充満していた魔力が混ざり合う。それぞれの属性を統合し、変質させ、圧縮させた刃となって暴れ狂う。
その数、およそ三十。モンスターの綻んだ外殻を打ち崩し、更に内部の肉にまで侵入し切り裂いていく。
『ウゴオオオオオオッ!!?』
俺の腹を破った槍から手を離し、モンスターは逃走しようとする。だが、もう遅い。そこは射程圏内だ。
「──逃がしません……」
極光が煌めいた。風も、紅蓮も、俺も塗り潰す絶対的な光。唯一神エスペランサの加護。魔に対する拒絶に等しき一撃。
それが場を包み込み、視界が元に戻った時────モンスターは消滅し、戦闘は終わっていた。
流石、溜めに時間がかかる分圧倒的な威力だ。神官の中でも選ばれた者しか扱うことの出来ない第5位階魔法、だったっけか。知り合いの神父さんがポンポン使ってたから今のパーティーに入ってびっくりしたのも今となっちゃいい思い出だ。
……さて、呑気にそんなことを考えている場合ではない。
いい加減この槍をなんとかしないと死ぬぜ。モンスターが丹精込めて手作りした武器は基本的に粗い出来だ。
金属製の刃とかが無い分適当に削り出した岩石とかが大半なんだが、これがもう痛いのなんのって。モンスターの膂力から放たれたそれは当たり前のように腕を弾き飛ばすし腹を突き破るし顔面が砕ける。当然、そんなものを受け止めなくちゃいけない壁役は不人気だ。荒くれ者や死んでも大して痛くない田舎から出てきた三男坊とかがよくやらされて死んでいく。痛みと死の恐怖に怯えながら死んでいく同業者の姿は、嫌というほど見てきた。
──とは言っても、それは俺以外の人間にのみ当てはまる法則だ。俺は自分から志願して壁役をしている。仲間を信じて攻撃を受け止め、誰よりも死と接近している。他に選択肢がなかったわけではないが、俺はこの役職を選ぶしかなかった。
それはなぜか?
それは────俺が、どうしようもないドマゾだからだ。

なんだこの変態(ドン引き
そう、この主人公はとんでもないレベルのドMなのだ。
モンスターの槍で体を刺し貫かれながらもその苦痛を快感だと感じ、心を震わせるぐらいのド変態。
パーティーを組んでいる3人の女性はこの性癖のことを当然知らない。こんなのカミングアウトできるわけなくない??
なので打ち明けることなく肉壁として傷つき続けていくわけだが、自分たちのために必死に戦い、傷ついていく男を見て脳を焼かれないなんてヒロインじゃねぇよなぁ?
田舎から出てきた時にパーティーを組んだ3人、それに故郷で勇者に抜擢された幼馴染と共通の師匠!皆の悲壮な心配とは裏腹に脳内では変態一直線だぁ!
しかし、この世界の悲惨度はかなりガチ。男は殺され女は犯されを地でいく所謂ダークファンタジーの世界。
それもそのはず。この世界は…

序盤の主人公の脳内がアレ過ぎて一瞬ギャグか?とも思うけどちゃんとシリアスです。

ハーメルン ドMだからついでに仲間庇ってたら全員病んでた

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