ハードモード異世界転生！(挨拶
あんこ系やる夫スレ作品で、お馴染み中世ファンタジーの世界に貴族の息子として転生したやる夫が、領地にあったダンジョンが引き起こした災害から領地経営を立て直していく話。
燃えている。元々館だったものが炎に包まれ、無残に燃え尽きていた。
この世界にはダンジョンと呼ばれる無尽蔵の資源と人類の夢と栄光が眠る場所がある。
そして、同時にダンジョンには無尽蔵の脅威もまた蠢いていた。
オーバーフロウ。それはダンジョンが引き起こす負の側面の一つ。ダンジョンからモンスターが溢れかえり、周囲一帯を蹂躙してしまうのだ。
ここ、ニューソクデ子爵領は長閑で美しい土地だったが、オーバーフロウによって街は業火に包まれ、夥しいほどの死者が出た。
オーバーフロウ自体はたまたまダンジョンの付近を行軍していた軍隊によって鎮静化したがその被害は甚大。それどころかニューソクデ子爵、子爵家の家人や騎士達も殉死。子爵家による統治能力は完全に喪失していた。
だが、その全てが死に絶えた訳ではなかった。
故ニューソクデ子爵の忘れ形見、転生者であるヤルオ・ニューソクデもまた大災害の生き残りである。
この物語は特異な才能もチートもない、そんなヤルオが崖っぷちに立たされたニューソクデ領を立て直す物語である。
貴族に転生したからお気楽人生を生きれると思ったか？残念ハードモードだよ！
ダンジョンの出てくるファンタジー世界を題材とした作品は山ほどあるが、その多くは主人公がダンジョンに潜って活躍するものだと思う。
だがこのヤルオは戦闘の才能は魔法使いとしての才能がちょっとある程度で全く戦いには向いていない。転生ボーナス？甘えるな！
なので本作はダンジョンを産業の中心として、ズタズタになった領地を再建する領地経営もの。
ヤルオは前世では平凡な社会人として日常を送っていたが、その社会人…大手ゼネコンの現場代理人として仕事をしていた経験はまさしく領地経営に必要なもの。平…凡？いや、平凡かこれ…？
しかし、問題はドンドン噴出してくる。
祖父が起死回生に打った手として縁を辿って辺境伯のご令嬢が嫁に来てくれたものの、生き延びた従来の家臣団と令嬢の従者として来たものたちの軋轢。オーバーフロウを止めきれなかった現地ギルドに対する領民の不信から来る対立。オーバーフロウの原因だったのか、ダンジョン内部が変容を始めてその間モンスターが消え失せ、メインの産業が一旦停止。
ニューソクデ子爵領の明日はどっちだ！
そういえば領地経営系のゲームってやったことあったっけ…？
暇な時にやる夫まとめ 【あんこ】やる夫はダンジョン領主になるようです