ゲーッハッハッハ(幻聴
非安価系やる夫スレで、「白頭と灰かぶりの魔女」と同じやる夫スレ書籍化企画作品。
小さな定食屋「やらないキッチン」の店主、やらない夫は素晴らしい料理の腕前と暴走気味な難ある性格の2つを併せ持つ料理人。ついでにおっぱい星人。
心の中で悪態をつきながら今日もウェイトレスの金糸雀(ローゼンメイデン)と共にお店を開け、おいしい料理を客に出し続ける。
形式としては短編連作に当たる。一話ごとに一品ずつ、テンポのいいギャグと下ネタに合わせて料理を中心に登場人物を巻き込んだドタバタコメディを展開する。
やらない夫の心の中の独白で物語を進めていくが、このやらない夫はとにかく変人。料理を作る時に「ゲーッハッハッハ」と特徴的な笑い声を上げたり、「大変ありがとうございます!そして死ね!俺に飯を食わせろ」や「一日に三度も客に蹴りを入れたのは初めてだ」等となかなかキレのあるセリフを吐く。もちろん心の中でだが。
それとAAで料理が見えることもあってか料理作品の宿命とも言うべきか、見てると腹が減ってくる。この作品が連載していたのは2009年と古い作品だが、当時のスレ住人の合いの手を見ても「この時間帯にこれはキツイ」「やべぇ腹減ってきた」等とリアルタイム視聴者の苦悶の声が伺える。
書籍化時のタイトルは「クレイジーキッチン」。かつての名作が10年の時を経てラノベとして蘇る…というのはなかなか感慨深い。
ちょっと焼き鳥買ってきます…