京ちゃん主人公作品。
咲の二次創作だが、恋愛シミュレーションゲーム「センチメンタルグラフティ」と同じように京太郎が子供時代に日本各地を転々としてフラグをばら撒いていた、という要素が取り入れられている。
ここで軽くセンチメンタルグラフティというゲームを紹介しておくと、小学校から中学校卒業までの間に、親の都合で12回も転校して日本中を回っていた主人公の元に「あなたに…会いたい」という手紙が届く。主人公は「この手紙の送り主はきっと転校先で出会った12人の女の子の誰かに違いない…!」と考え、日本中をめぐって確かめることにしたのだった。…なんだこのトンデモ設定!?
ちなみにセングラ2も発売されているが、2は新主人公を起用したため、1の主人公の葬式から始まるというプレイヤーの度肝を抜く展開から物語が幕を開ける。制作会社精神状態おかしいよ…(震え
さて、話を戻すがここの京太郎はこのセングラ設定と共にもう1つ特徴的な設定を持つ。それは「異常なまでに勝負運が無い」。作中では「絶対的な不運」とまで言われ、引くべき牌を引けず、逆に相手の上がり牌を引く。運が重要な麻雀には明らかに向いていない。
それでも麻雀が好きで、麻雀で勝ちたい。その一心から京太郎は当時高校生の三尋木に弟子入りし、負けないための技術を磨く。ただでさえオカルトとかいう超能力麻雀の世界で、圧倒的なハンデを背負ってなお打ち続ける京太郎。努力する男の子はカッコいい、という見本ですね。
あとこの作品で楽しむべきポイントといえばこのセングラ設定を十全に生かした恋の鞘当てだろう。ファンタジー作品等でよくある主人公が全員受け入れてハーレム、というのも悪くはないがたった一つの席を巡って女の子たちが火花を散らす、というのもまた別の良さがある。
でもギスギスしすぎると鬱方向に行くから注意な!