リメイク発売おめでとう…おめでとう…!(挨拶
ハーメルンで連載していた月姫の二次創作小説。2015年に完結していて、現在6年ぶりに後日談が投下されている。
目が覚めると病室の中にいた。
こうなる前の事が思い出せず、今の自分が置かれている状況が全く分からない。
しかし、そんな混乱を余所に自分の視界にはあるものがった。
「線」だ。無数の黒い線が病室の壁、床、天井、自分の手と至る所に存在している。
いつの間にか自分の傍まで来ていた医者が「遠野志貴」と自分に声をかけるが違う。自分は遠野志貴じゃない。
自分の事は何一つわからない癖に、遠野志貴という人物のことは「知識として知っている」。
それどころか、これから先自身に何が起こるのか、どういう人物と出会うのか、何と戦うことになるのか、全て頭の中に入っていた。
転生か憑依か。そう言い表すことしかできない。
だが、それよりも先に自分には即刻解決しなければならないことがあった。
今も自分の頭を蝕む「直死の魔眼」…これを何とかしなければ生きることすら危うい。
知識によれば自分はこれから蒼崎青子と出会い、魔眼殺しの眼鏡を受け取ることになるはず。そう信じて、遠野志貴になった「彼」は丘へと足を早めた…
メインヒロインは琥珀さん。琥珀さんかなり人気あるよね…
月姫をプレイした当時、二次創作もかなり漁ったがメインヒロインのはずのアルクェイドを差し置いて琥珀さんのSSがかなり多かった覚えがある。
さて、転生・憑依ものの主人公と言えば自分の持つ未来知識などを活用してその後自分が辿る運命を優位に進めるのがお決まりだが、「彼」は三咲町で起こる吸血鬼の闘争劇から逃げることを選択。学校にも届け出を出し、1カ月の休学を挟んで別の町に旅行に出る計画を立てていた。
しかし、琥珀さんによって言葉巧みに誘導されていき、遠野の家にすら戻らないつもりだったが結局は戻ってきてしまう。運命からは逃れられないというのか…
一見単純な転生・憑依ものに見えるが読み進めていくと…?これ以上はネタバレにつき控えさせていただく。