ハーメルンで連載中のMARVELと仮面ライダークウガのクロスオーバー小説。主人公は原作知識ありの天性オリ主で、クウガに変身して戦う。
「それで、一つ聞いていいか?」
ロキを捕らえ、途中で現れたソーとの一悶着を終えたあと。ヘリキャリアのブリッジで、トニー・スターク、スタークさんがコチラを指差してきた。
「なんでティーンの少年がここにいるんだ?」
「……僕のことですか?」
「他に誰がいる?」
僕―十文字黒雄(じゅうもんじ くろお)は今、ヘリキャリアと呼ばれるデッカい空飛ぶ船に乗っている。
なんで日本の高校生である僕が、S.H.I.E.L.D.の空飛ぶ秘密基地なんかにいるのか。話せば少し長い。
まず僕には前世の記憶がある、いわゆる転生者というやつだ。
最初はタイムスリップ的なヤツか?と思ったけれど、前世と顔と名前は違った。新しい両親に普通に育ててもらって、父の仕事の都合で海外に住んでいた。
ただある日、僕たち家族はテロに巻き込まれ、父と母は死んでしまった。本来なら僕も死ぬところだった。そんな僕を庇ってくれた人がいた。
五代雄介。
その名前を聞いて、そして何よりその顔を見た瞬間、僕はこの世界の正体に気づいた。前世で何度もテレビ越しに見た顔だったからだ。
―仮面ライダークウガ。
その主人公になるはずだった男。五代雄介、その人だった。
本来なら大勢の人を救うはずだった人が死んでしまった。
―じゃあ、クウガはどうなる?
五代雄介がいない。もしこの世界が僕の知っている『仮面ライダークウガ』の世界ならいずれグロンギは復活する。
そしてそれは、現実になってしまった。
どうすれば良いか、と悩んでいる内にグロンギが現れて周囲は大混乱。その混乱の流れで、霊石アマダムを組み込んだベルト、アークルを手にしてしまった。烏滸がましくも、僕はクウガになってしまった。 そこから先は、まあ、大変だった。
先ず、ゴオマに祖父母を殺されてしまった。祖父母の家が教会に近かったとはいえどんな確率だよ。
本当に一人になった僕は暴走気味に東京までグロンギを追いかけた。最初は家もなく、金もなく、ほとんどホームレスみたいな生活をしながらグロンギと戦っていた。
そんな僕を助けてくれたのが、一条薫さんだった。
一条さんや警察のみんなに支えてもらって最終的に、グロンギに勝った。
それが二年前。
そして、警察の保護下という名の監視下で生活していたら、ニック・フューリーが現れた。正確には最初に来たのはコールソンさんだったけど。
MARVELクロスかい!?と突っ込んだけど話しはどんどん進んでいった。
S.H.I.E.L.D.は僕の正体を把握していて、
「地球規模の危機に備えて力を貸せ」
とフューリーに言われた。一条さんには凄い止められたけれど、色々あって今である。目の前にはトニー・スターク。少し離れたところにはスティーブ・ロジャース、ブルース・バナー、ナターシャ・ロマノフ、さらにさっき空から降ってきた雷神ソー。
…いや、改めて考えると凄くない?アベンジャーズだよ?前世で映画館のスクリーン越しに見たスーパーヒーローたちが普通に目の前にいるよ?
え?クウガもスーパーヒーローだろって?僕はパチモンみたいなものだからね。
主人公過労死不可避!
マーベル原作とあるが、厳密にはMCUの方。なので基本的には映画の時系列順番でストーリーが進行していく。
そしてもう1つ忘れてはいけないのがクウガとのクロスオーバーであること。
本作はよくあるクウガの変身能力だけ持ってきたクロスオーバーではなく、世界観ごと融合しているタイプのクロスオーバー。
なんとこの世界、アギトの世界でもあったのだ。いや、確かにクウガとアギトは世界観が同じパラレルワールドの関係にあるから一緒の世界に纏められてても不思議ではないんだけど!
えぇ!?グロンギとかチタウリだけじゃなくてアンノウンとも戦わなくちゃいけないんですかぁ!?
…と、思いきや意外な展開。
さて、MCU作品と言えば作中で悲劇的な展開を迎えることも多々ある。コールソンが殺されたり、ソーの母親であるフリッガが殺されたり…
主人公は助けられるなら助けようと動くが、それによって別の問題が出てきてしまうのも原作知識ありものの醍醐味だよね。
…え?コールソンは生きてるだろって?この主人公、MCUの全部の作品を追いかけてるわけじゃないから知ってる知識に偏りがあるねんな…
主人公の力はクウガに変身することだけの筈だが…?
ハーメルン 日本からアベンジャーズ入りしました。尊敬する人?五代さんと一条さんです