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ダンジョンにダイの代わりに爆死した兄弟子がいるのは間違っているだろうか(なおヒュンケルでもポップでもない)

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キルバーンぜってぇ許さねぇ!(挨拶

ハーメルンで連載中の、ダイの大冒険とダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかのクロスオーバー小説で、主人公はアバンの使徒だが欲望に塗れているダイやポップの兄貴分なオリ主。

英雄になりたかった。
全てが欲しかった。食い物、金、家、女、力、愛…貧しさと飢えと暴力だけの世界に生まれた俺はこの世の全てが、目に付くもの全てが欲しかった。
(あと少しだったんだけどな)
幸運があった。襲いかかった獲物がお人よしを極めた勇者で、そいつからありとあらゆるものを学べたのだから。力をつける度に増す欲望を隠しながら、成り上がる為の力を全て身につけてやった。
「貴方にもいつか分かる時がきますよ。真に満たされるということが、本当に欲しているものが何なのか」
そんな諭すような言葉だって、欲望のままに生きれない腰抜けの戯言だと思っていた。でも、
「俺の名はダイ!勇者ダイです!!」
俺の成り上がりには邪魔だと敵視していた最後の弟弟子の進む姿を見ているうちに、
「後は頼んだぜ、兄貴!!」
能無しだと見下していた鍛冶屋の息子の成長の様を目で追ううちに、
「皆を守ってくれてありがとう、君は私の自慢の教え子です」
死んだと聞いていた師と再会できたその時に、なんとなく理解できたんだ。
俺の本当に欲しいものが。
「待ってよ!!」「アンタは英雄になりたかったんだろ!!」
死神キルバーンの最後にして最悪の一手。大陸一つ消し飛ばす伝説の超破壊爆弾・黒のコア。
爆弾を抱えて地上に被害が及ばないように天空へと飛び立った勇者と大魔道士。
その二人の弟弟子に追いついた俺は黒のコアを奪い、自身の「唯一のオリジナル技」を発動させ二人を皆が待つ地上へと送り届かせる。
「アイツらの未来」
自分が本当に欲しかったもの。
「ああ、満足だ」
何を手に入れても常に感じていた飢えに似たその衝動は、俺の意識と共に今この瞬間初めて消え去った。
それから場面は変わってここは迷宮都市オラリオ。
「強くなるにはどうしたら良いですか?」
「才能と信念と最高の指導者と才能」
うなだれる少年ベル・クラネルを前にかつてのアバンの使徒・ゼノンはそう言い放つのだった。

ちなみにこの主人公のオリジナル技とは、ダイの大冒険の作者の次作である冒険王ビィトの才牙のこと。名前もそこから取られている。
自身の力を変えて武器にする才牙だが、ロン・ベルクからすれば「技としては凄まじいが武器としては落第」の模様。ロン・ベルクらしい評価だ…
主人公の強さはダイ大世界ではラーハルトやヒュンケルよりも上だが、突出した才能を持たないせいで超一流には勝てないレベル。バランやバーンには負けている事実がある。
しかし、ダイ大世界基準では「そんなもんかー」ってぐらいでもダンまち世界では尋常ではない強さ。
オラリオ最強クラスのオッタルやフィンを歯牙にもかけない強者である。恩恵をロクに受けていない状態で。
また、暗黒闘気を扱うこともできるようで、自分の暗黒闘気で作り出したシャドーをこっそりベルのお守りに付けていたりする。オイ!
彼の生来持っていた飢えはあの最後の瞬間に満たされたようで、ダンまち世界ではオラリオに来る途中で出会ったベルと共にヘスティア・ファミリアに所属して、ベルを鍛えながら新しい生き方を探している途中なのか。
底の抜けた壺の底が埋まって、ある意味満たされているがある意味空っぽな人間なのかもしれない。

ダンまちと言えば神と人の物語だが、ゼノンは神に対しては尊敬どころは不信心。殺害にすら抵抗はない…

ハーメルン ダンジョンにダイの代わりに爆死した兄弟子がいるのは間違っているだろうか(なおヒュンケルでもポップでもない)

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