新手の営業妨害かな?(挨拶
ハーメルンで連載中のオリジナル現代ファンタジー小説で、ダンジョン配信が行われるようになった社会において、コンプラが厳しくなったりした結果ロマンの欠片もなくなったダンジョン配信に再びロマンを求める男の話。
「みんなおはよう!A級冒険者のハヤトです!今日はこれから新宿ダンジョン第十階層のフロアボス、ハイオークに挑むよ!」
画面の中では若いアイドル風の冒険者がカメラに向かって握りこぶしを見せている。その背後には似たような風貌の男達が十五人ほどいた。集団でフロアボスに挑むのだろう。
彼らは現れたハイオークに対し完璧にパターン化された戦術で挑み、特に見どころもなく終わった…どころか槍の穂先がハイオークに刺さった途端に画面全体にモザイクがかかる。
「今回も完勝でした!今日はこのボス戦をあと十五回やります!是非最後まで見てください!」
「見るわけねーだろ!何が面白いんだよ!」
思わずPCの画面に向かって叫んでしまった。
久しぶりにダンジョン配信を観てみたが、以前にも増して酷い状況だった。一滴でも血が出た瞬間、画面全体にモザイクが自動でかかり、なんのリアリティもないシーンが続く。
冒険者達は確立された攻略法を安全マージンをとってただ繰り返すだけ。しかし、視聴者の多くはそれで「良し」としている。推しのイケメンや美女がワイワイと仲間たちと一緒にモンスターと戦っているだけで満足なのだ。
「これが一番人気の冒険者かぁ…くそくらえだ。こんな流れ、俺がぶち壊してやる…」
バックパックを背負い、俺は家を出た。ダンジョン配信にロマンを取り戻すために…
で、やることが無修正アダルトサイトでのダンジョン配信なんですけどね…
だがこれは現代ダンジョン系小説の新しい着眼点だと思った。
現実の社会でも年々様々なところで規制が厳しくなりつつある。なら現代ダンジョン系小説でありがちなダンジョン配信にも、エログロで規制が入るのはごく自然なことだ。
ならば無修正で配信できるアダルトチャットサイトに目を付け、エログロありのままのダンジョン配信をする…お前頭いいな!
加えて主人公がアングラサイトで配信をしているのにはもう一つ理由があり、主人公のユニークスキルに関わってくる。
主人公のスキルは脱げば脱ぐほど身体能力が飛躍的に上昇するという代物であり、完全にスキルを活かすならば最強のスタイルは全裸。そりゃ普通のサイトで配信なんぞできんわな…
しかし、当然アダルトチャットサイトの普通の配信者からすればエロ目的でもない配信が自分より人気ある、なんて状況が面白いわけもなく…
ユニークスキル云々を除いてもベテランの風格のある主人公すこ。
ハーメルン 海外のエ〇チャットで一人だけ無修正ダンジョン配信 〜スパチャNO1になったら世界中の女性パフォーマーから罵詈雑言がDMで来るようになりました〜