キャラに憑依したとしてもお前の自我が勝つなんて誰が決めた？(挨拶
ハーメルンで連載中のようこそ実力至上主義の教室への二次創作小説で、原作知識持ちオリ主が綾小路清隆に神様転生しようとして失敗するところから始まる話。
それはまだ、オレが綾小路清隆として自我を芽生えさせる前の赤子の頃の出来事だった。
高度育成高校という高校を舞台にした、未来のオレの物語…それが小説やアニメのような現実ではない物語として夢のように頭の中に流れてきたのだ。
同時にオレの中にいるもう一人の「俺」が叫ぶ。原作キャラを自分のものにしたいと。
強欲…正確には独占欲や情欲ともいうべき強力な思想がオレを襲ってきた。
だが、オレはオレだ。
「俺」がどんな思想を持っていようと、体を動かしているのがオレな以上、「俺」の好きにはさせない。
オレが成長するのと比例して、どんどん「俺」は消えていった。「俺」の記憶では神様特典とやらで綾小路清隆になるはずだったが、オレの自我が想像以上に強くて体を支配できずに消えてしまったらしい。
だが、「俺」の記憶はオレの中に残っている。
オレは空っぽだ。今まで自分で何かをしたいと思ったことがない。だから、「俺」の話は面白かったし、思想は好奇心をくすぐった。オレは「俺」のようにもっと自由になりたい。
ホワイトルームのカリキュラムをこなしながら、オレは目標を定めた。それは決して「俺」の思想に当てられたからではない。
ただオレは「俺」の無念を晴らすべく、原作キャラとやらをオレのものにすると決めた。
憑依系の作品は数多くあれどこういう形で憑依に失敗した作品は珍しい。
その結果、原作のハイスペックさに加えて未来の知識まで持っているスーパー綾小路君が爆誕したわけなんですが…
原作でもあの手この手で策をめぐらせていた綾小路だが、本作では転生者から得た知識をフル活用して学校の試験を攻略していくだけでなく、並行してヒロインたちを落としていく。
しかし結局ヒロインたちに愛情を覚えているわけではない。作品の展開的にヒロインたちを次々落としてR-18的なことはしているが、そこに綾小路側からの恋愛感情的なものはないのだ。
ちなみにこの小説はR-18ではないので、行為中の内容は薄皮1枚ぐらいのところでR-18を避けている。Tレックスって言葉が便利すぎる。
こいつはマジで刺されないかな…