なんてことだ、もう逃げられないゾ(挨拶
ハーメルンで連載中のブルーアーカイブの二次創作小説で、現代社会からの転移者だが、ブルアカでは珍しい同年代先生もの。
俺は気がついたらこのブルーアーカイブの世界にいた転生者…いや、転移者というやつだ。
しかも自分が「先生」だと知った時は絶望した。ブルーアーカイブというゲームは俺もプレイしていたし、ストーリーも覚えていたが実際に先生がやったことをやれと言われてもできるわけがない。
「俺」は「先生」のような格好良くて度胸のある人間ではないし、そもそも16歳だ。大人の社会も義務も責任もまるで分っていないただのクソガキ。生徒を導くなんて役割、無理に決まっている。
だが俺は足掻いた。チュートリアルをヒィヒィ言いながら乗り越え、黒服に勝ち逃げし、リオを説得した。
エデン条約も腹に風穴を開けられながら気合と根性で条約を締結させ、クソガキパワーでカイザーとカヤをボコボコにして、最終章では色彩とプレ先に打ち勝った。
その結果が今。生徒達にも先生として認められ、俺もアイツらを生徒だと認めて平和な時間を過ごしている。
しかし、この辺りで心に余裕が出来始めた俺はあるとんでもないことに気づく。
「キヴォトスの生徒達って、普通に思春期男子によくない恰好と体型してるんじゃね？」と。
生徒の恰好や体型が気になりだした今、生徒たちに必要以上に迫られてしまえば健全な思春期男子たる俺の性癖はぐちゃぐちゃになってしまう。
「待て、それ以上近づくな！俺の性癖が歪む！」
ブルアカの二次創作は多くあるが同年代先生物を見たのはこの作品が初めてだった。
大体のブルアカの二次創作といえば「大人」である先生に対して生徒達が甘えるという展開に基本的な流れが見られるが、本作は主人公が同年代という事でより一般的な学園ラブコメ風に仕上がっている。
連載形式としては短編連作に近く、今現在の平和な時間を当番の生徒とどう過ごしているか、が描かれる。
というかこの主人公、先生の様にはなれないといいつつも先生と同様のムーブをして生徒の脳を灼いている。
同年代のクソガキだろうが目の前で自分のために必死になってくれてる男の子の姿を見て、思春期の女の子がどう思うかなんて一つしかねぇよなぁ！
シロコなんてド直球に狙いに来てるよ！流石はメインヒロイン、なんて強さだ…
カヨコとかノノミもかなりじっとりとした愛情だけどまだまだミカとかホシノとかこえーのが残ってるよ…