これも概念化しつつあるな…(挨拶
小説家になろうで連載していた現代ラブコメディで、高校生の主人公がセッ〇スしないと出られない部屋の運営側の予想していない使い方をして翻弄していく作品。…運営側ってなんだよ(困惑
鳥のさえずりの音で俺は目を覚ます。
ぼやけた視界が、脳の覚醒と共に徐々に鮮明になる。
「あれ?俺、”あの部屋”に閉じ込められてたよな!?」
頭の中を、あの部屋で過ごした記憶が駆け巡る。
「夢?いや、でも…」
スマホの日にちの表示を見るが、寝て起きて朝を迎えただけだ。
もし、俺たちがあの部屋に拉致されていたのが現実なら、100日以上の時が経過しているはずだ。
「まぁ、そりゃ夢だよな」
なんとか間に合う電車に飛び乗ってシートに座って一息ついた俺は、頭の中で再度自分の出した結論を反芻した。
そりゃそうだ。セッ〇スしないと出られない部屋にクラスメイトの女子と閉じ込められるなんて、非現実的すぎる。
まるっきりエロ漫画の世界だもん。
「しっかし、おかしいな。肝心かなめの部分の記憶が無いぞ」
そうなのだ。夢の記憶を辿ってみても、あの部屋である女の子を一緒に生活した記憶はあるのに、肝心かなめな描写がまるで思い出せないのだ。
まぁ、これは俺の夢の中の話なんだ。誰に迷惑をかけたりした訳ではないのだし、夢の話なんてその内わすれちゃうもんだ。
学校についてカバンを机に置きながら、友人に適当に挨拶しながら席に着く。
ふと視線を感じて、そちらの方へ顔を向けるとジーッという擬音が聞こえてきそうなほどに俺の方をガン見してくる女子と視線が合う。
その視線の主を見て、俺は思わずすぐに目線を外して目を背けてしまう。
なにせ彼女こそが、あの部屋で一緒に過ごした相手なのだから…
セッ〇スしないと出られない部屋…実在していたのか…(してない
さて、セッ〇スに限った話ではないが「しないと出られない部屋」というのは概ね閉じ込めた側から何らかの課題を出され、それを達成しない限り部屋から出られないというのが一般的。
この作品においては、例の部屋は暇を持て余した神々の余興グッズとして作られたことが最序盤にて自称ゲームマスターの女神から語られる。
ところが、その女神から語られたのは部屋が存在する理由だけではなく、主人公がいかなる手段を用いてか「ゲームマスターの地位」を女神から簒奪したという衝撃の事実。
一体何が起きれば女神が部屋の管理者権限を一参加者のハズの主人公に渡す事態になるのか…
距離を無視して誰でも部屋に呼べるうえに記憶消去も自由自在…いくらでも悪用できそうな能力だが主人公が善人なのが救いか。
ともかくこの能力を持ってしまった主人公はただ単にセッ〇スをするためではなく、火事からの緊急避難なんかにも使ったりする。しないと出られない部屋とは?(疑問
作中でちょくちょく貼られていく主人公が管理者権限を持っていることに対しての伏線…それは何を意味するのか…これラブコメで合ってますよね?
小説家になろう 【完結】俺達のセックスしないと出られない部屋の使い方は間違っている