ずぶずぶの依存いいぞ~コレ(挨拶)
ハーメルンで連載中のようこそ実力至上主義の教室への二次創作。主人公は原作知識アリの転生オリ主。
季節は4月。多くの若者たちの新しい生活が始まるこの時期に一人の男がバスの中で頭を抱えていた。
高城晴翔(たかぎ はると)は転生者である。とはいえ特に才能があったり超能力等のチートを持っているわけでもない、前世の知識があるだけの人間だ。
だが自分が今いる世界が、前世で自分が読んでいたライトノベル「 ようこそ実力至上主義の教室へ」の世界であることは知っていた。
何故なら彼の家は登場人物の一人、高柳有栖の家と家族ぐるみの付き合いがあったからだ。
彼としては自分が凡人であることは自分が良く理解しており、前世では極貧生活によるバイト漬けの日々を送っていたので今生ではしっかりと普通に勉強して普通に就職するごくごく一般的な人生を謳歌するつもりだった。
しかし、その人生を許さなかったのがバスの中、彼の隣で微笑んでいる有栖である。
これから先、彼女は主人公である「綾小路清隆」との対決を求めてこの学校で知略を張り巡らせ、今は彼がやっている有栖の世話も「神室真澄」あたりがやるはず。
故に、自分がいなくても世界は回るのだ。とそう思っていた。
だが、物語への影響はもう出ていたのだ。有栖が彼との縁を切ろうとした時のあの冬のように…
一見すると原作お嬢様系ヒロインの幼馴染枠に転生した主人公が奴隷のごとく尽くすタイプの作品だが、実はそうではない。
この有栖は幼馴染のオリ主が心疾患という設定を知っているためか、幼少期からひたすらに世話を焼き続けた結果、本来成長の過程で多少なりとも得るはずだった注意力や歩行の経験などが得られず、もはや杖どころかオリ主の介護なしでは出歩けなくなってしまった。
つまり有栖ちゃんは主人公に愛を通り越してもはや体の一部レベルのクソデカ感情を抱いており、「主人公が死んだら必ず後を追います」とか作中で言っちゃうレベル。グラヴィティ…(低音
主人公も主人公で有栖ちゃんのためなら過激なことも辞さないし、櫛田や一ノ瀬などの闇を抱えたヒロインを有栖ちゃんの協力もあって依存させていく始末。(ヒロイン達の闇が)深ぁい!
ヒロインのクソデカ感情を味わいたいならおススメの作品、ピュア?奴は死んだよ。