それはありえたかもしれない世界。
安価系やる夫スレ作品で、この物語自体はオリジナルだが、「異世界の誰かの日記」と繋がるというコンセプトを元に様々な作品と交差していく。
主人公のやる太(2chオリジナル)はごく一般的な小学生。
しかし、ある日やる太は学校の帰りに一冊のノートを拾った。
落とし主も分からないが、まっさらだったノートを捨てることを勿体なく思ったやる太は、ページを破って買い物のメモに使った。
すると、ポケットに入れておいたそのメモに、翌日文字が書き足されていたのだ。
不思議に思ったやる太は、そのノートにさらに返信していくと、その「誰かが書いた言葉」と会話が成立していく。
このノートは一体なんだ?やる太が疑問に思いながらもノートをめくっていくと、「ノートにいる紙魚」と名乗るものたちからのメッセージが書かれていく。
このノートは「異世界日記」であり、異世界の誰かのノートとリンクしていて、相手にその気があるなら返事を書いてくれる、と。
この作品はスレの読者が「紙魚」としてやる太にメタ視点からアドバイスし、紙魚達のアドバイスを受けながらやる太が様々な人物達と交流していく様を描く。
チュートリアルとして、牧瀬紅莉栖(STEINS;GATE)のノートと繋がり、彼女と交流していくことになる。
事実上、メタ視点からやる太を通して別の作品の展開にアクセスしているので、「あの時ああだったら」という展開が楽しめる。
ちなみに、やる太側だけでなく、異世界側からの返信も読者が考えることができるのもポイント。
しかし、読者側からはメタ視点でも、「作中の登場人物」にとってはそうではないので、メタすぎる安価は作者さんの方で弾かれている。当たり前だが。
作品としては一応完結していることを作者さんが告げている。