久しぶりのなろうスコップです(挨拶
小説家になろうで連載していたファンタジー小説。VRの普及した世界で、VR世界→似た異世界に転生するタイプの異世界転生。
VRMMO「Break Force Online」に熱中するプレイヤーの1人、霧島景久は今日も今日とてログインして自分のアバターである「テオドール」でゲームを楽しもうとヘッドギアを付け、電源を入れた。
その瞬間、セキュリティアラートに気付いた。
設定されたプライベートエリア内に人がいる。え?1人暮らしなのに?
慌てて辺りを見渡すと、ギア越しにクローゼットから出てきた男と目が合う。
直前に外出していた際に、なんと空き巣に入られていたようなのだ。
空き巣はこちらの視線に気づいたようで、なんと包丁を手に突っ込んできた。
腹に包丁を刺した空き巣は、そのまま景久のヘッドギアのログイン用スイッチを入れ、どうすることもできない景久の意識はそのまま沈んでいった。
気が付くと景久は誰かに抱きかかえられていた。「テオドール様」と自分の名前を呼ぶ声がする。
異母兄弟によって水路に突き落とされたテオドールは、混濁する意識の中、「霧島景久」としての記憶を思い出した。
ガードナー伯爵家の庶子であるテオドールは、本妻の子供たちから虐められていた。そのようにテオドールというキャラをメイクしたのは景久なのだが。
しかし、今の自分には力がある。BFO内の魔法の使い方、そしてPvP、つまり対人戦の経験。
異母兄弟に力関係を示したテオドールは、自身のメイドであるグレイスを連れ、実家を出て迷宮のある境界都市へと向かうのだった。
まずこの小説、恐ろしく長い。2020年5月17日時点で2207話存在する。2207⁉
本編は700話とちょっとぐらいで完結していて、その後延々と番外編の更新が続いている。
さて、本作はテオドールの成り上がりを描いた作品となっている。
迷宮のある都市が舞台なので、至極当然だが迷宮での探索をすることにしたテオドールだったが、持ち前の対人戦闘術と、BFOのジョブである「バトルメイジ」の技である魔力循環はこの世界では高度な技術らしい。
そりゃあ極めたMMOプレイヤーなんて、どいつもこいつも変態レベルなのはどのゲームも一緒か。
で、持ち前の戦闘力でアレコレ助けていくうちに、「テオドール」としての因縁や、迷宮の中心に関わっていくことになる。
ちなみにおおよそ200話ぐらいでこんな展開になるもんだから、「え?あと2000話も何してんのこの小説…」とわりと真面目に考えた。
繰り返すがかなりの大長編なので、ガッツリ長編が読みたい人におすすめ。