転生って一体なんなのか(挨拶
ハーメルンで連載していたインフィニット・ストラトスの二次創作。
主人公・二瀬野鷹(ふたせの よう)は転生者である。前世で物語の中の世界だったインフィニット・ストラトスの世界に生まれかわった。
しかし、この世界は記憶の中の「インフィニット・ストラトス」の世界とは違うようだ。鷹は織斑一夏や篠ノ之箒といった物語の人物と一緒に小学校・中学校を過ごしていく。第2回のモンドグロッソの決勝…一夏が誘拐され千冬が辞退する。そこまでは良かった。
だが一夏は何故かそのまま国外へと転校し、鈴も中国へ戻っていく。
物語の主要人物がいなくなり、まるでモブのような毎日を過ごしていた鷹だった。
そして高校受験の日、一夏の代わりに一夏と同じようにISを起動させた鷹は、男のIS起動者としてIS学園へと入学する…
最初はよくある転生オリ主物かと思っていたが、話を読み進めていくうちに段々と雰囲気が怪しくなっていく。
本来ならいるはずの一夏に代わって物語を進めようとする鷹、「インフィニット・ストラトス・イン・ワンダーランド症候群」という原作には無かった疾患、そして戻ってくる一夏。
このオリ主・二瀬野鷹とは何者なのか。
ここまで綺麗に伏線を散りばめて綺麗に回収した作品は、二次創作では初めてだった。
「転生」というジャンルに対してある種の「答え」を出した作品というべきかもしれない。