露伴先生AA多いな！(挨拶
非安価系やる夫スレ作品で、ジョジョ4部の登場人物である岸辺露伴を主人公としたスピンオフ「岸辺露伴は動かない」の二次創作。原作よろしく露伴先生が色々な怪事件に遭遇する。
ここは杜王町にある食事処。その中に2人の男がいた。
1人は言わずと知れた超有名漫画家・岸辺露伴。もう1人は豪快にローストビーフほたて丼をかきこむガッシリした体型の人物。
彼は杜王自動車教習所に努めている阿部(くそみそテクニック)と名乗った。
露伴がこの男と会っているのはデビューの時世話になった編集者の頼みで、阿部の方から露伴に相談したいことがあるという。
それは現在教習所で流れている「存在しないはずの教習車が杜王町で走っている」という噂について。
阿部の話を要約すると、ある職員が業務終了後の夜中に一台の教習車が走っているのを見た。カメラにも教習所から出た記録はないし盗まれた形跡もない。見間違いだと思っていたがそれ以降次々に教習車の目撃例が出るようになった。
その教習車には特徴があって、本来ナンバープレートの近くにある「仮免許」と書かれているプレートに「返免許」と書かれているらしい。
その幽霊のような教習車がただ現れるだけならまだよかったのだが、職員と生徒が1人ずつ、「返免許」を見た後行方不明になっているのだ。
阿部は仕事柄杜王町の風景を写真に撮っている露伴に「返免許」の映っている写真を持っていないかどうか聞きに来たのだが、偶然にも露伴は「返免許」の映りこんだ写真を所持していた。
データを受け取った阿部はこの手掛かりを元に返免許を探そうとするが、その二週間後のことだった。
露伴の元に阿部と連絡が取れなくなったという電話が入ったのは…
こういうオリジナルのホラー話を考えられる人はホント尊敬する。
露伴先生はジョジョ4部の中でも特に人気がある方で、ハーメルンなんかでも割とクロスオーバーの主人公に抜擢されていたりするわけだが、スタンドのヘブンズ・ドアーの凄まじく汎用性の高い能力と素の戦闘能力そのものは高くないというある意味ピーキーな部分に惹かれる人も多いのだろうか。もちろん露伴先生本人の魅力も高いと思うが。
さて、本作はハーメルンで連載されているような小説作品ではなくやる夫スレ作品。
ということはAAを使った小説とはまた違った表現方法が面白さの中心に来るわけだが…
AAの使い方ももちろん、手に汗握る物語の構成やキャラクターのジョジョ原作を感じられる言い回しなど、ホントに荒木先生が書いてんじゃないか？ってくらい面白くて見入ってしまった。
動かない原作もそうだったけど、チート級の能力を持つヘブンズ・ドアーでも凌ぐのがやっとレベルの怪異がポンポンでてくるあの世界なんなの…？
露伴先生メチャクチャAA多いな！これ4部の登場キャラでも屈指の多さなんじゃないのか？と思ってAAHUBを見に行ったら4部で一番多いのは吉良吉影なのね…