なんて恐ろしい虐待なんだ(挨拶
ハーメルンで連載中のFateシリーズの二次創作小説で、中世フランスに転生したオリ主が、魔女として捕らえられ処刑される寸前のジャンヌに【虐待】をする話。
俺には前世の記憶がある。
元々は現代日本に住む普通の一般人だったが、ある日突然中世のフランスに転生した。
生まれてすぐに口減らしで森の中に捨てられた俺は絶望したが、偶然通りかかった老夫婦に拾われた時は世の中捨てたものじゃないって涙を流して喜んだ。数年後に奴隷商人に売られなければもっと喜んだのだが。
買い手を求めて各地を連れ回されながら、何度も何度も酷い目に遭いながら俺は自問自答した。悪い事なんて何もしてないのにどうしてこんな目に遭う?因果応報はどこに行った?
そしてある日、ようやく気付くことができた。この世界はクソなんだと、圧倒的理不尽の中で俺は生きていたんだと心の底から理解した。
善良に生きても報われない、正しく生きたって損をするだけなら好き勝手に生きよう。自由気ままに欲望のままに生きて、奪われる側から奪う側に回ることを俺は決意した。
そして月日は流れ―
「なぁ聞いたか?オルレアンの魔女が捕まった話」
「ああ聞いたことあるぜ!フランスの聖女様を捕虜にしたんだってな!いい気味だぜ!」
ジャンヌ・ダルク…噂だけで本人を見たことは無いが、魔女と呼ばれるからには俺なんかとは比べ物にならない大悪人なんだろう。少し興味が湧いてきたな…
で、やることがジャンヌをかっさらって猫虐コピペなんですよね…なんで?(素)
この主人公は開幕のモノローグで「奪う側に回る」と心に決めたのだが、自分のことを極悪人だと思い込み、虐待と称して客観的に善行を他人に施すあたり、本人は転生する前から極めて善性の強い人物なのだろう。
当然がけっぷちから救い出されたジャンヌが脳を焼かれないわけもなく…
しばらくはジャンヌと微笑ましい生活を送っていた主人公だが話はそれで終わらない。
FGO…もといFate世界は歴史の改竄に対して厳しく、まして「ジャンヌ・ダルクの処刑」はFGOで特異点になったほどの歴史の転換イベント。
それが無くなったことを世界が許すわけがない。修正すべく差し向けられたのは…?
色々事情があってアーサー王時代のブリテン時代にも行ったし、今はアポクリ時空に出張中。ジャンヌさん!?