ある意味でタイトル詐欺の作品だったよ…(挨拶
非安価系やる夫スレ作品で、オリジナルの現代SFとファンタジーを融合させたような作品。主人公は幼い頃に母親と一緒に現代社会から魔界に落ちてしまった経験のあるやる夫。
静かな現代日本の夜。その男…やる夫は突然現れた。
現れて早々、やる夫は道に迷っていた。なんせ生まれ故郷とはいえで子供の頃偶発的に魔界に落ちて以来、この街には来ていなかった。
だが送ってくれた魔界タクシーの運転手にはキチンと目的地を伝えたのでここは間違いなく日本のしたらばシティのハズである。
適当に歩いてれば思い出すだろうし、自分の家を見れば流石に分かるだろう。
帰ったら母親は驚くだろうな…などと考えながら自分の家に着いてチャイムを押すと、玄関から現れたのは全く知らない女性(アイドルマスターより黛冬優子)だった。表札を確認してみればちゃんと黛になっている。
以前にこの家に住んでいたものだと名乗り、自分の家族がどこに行ったかどうか知らないかを尋ねると、自分が生まれる前…20年ほど前にこの家を両親が買ったという。実際やる夫は25年前に魔界に行ったので間違っていない。
そのことを冬優子に突っ込まれるが魔界に行っていたなんて言っても信じてもらえないだろう。
怪しまれ警察を呼ばれる寸前で、やる夫は半ばヤケクソながら10歳の頃に異世界に行って今地球に帰ってきたところだと話すと、なんと「帰還者」だと理解を得られた。
なんでも地球は15年前に異世界の賊「ヴァイキング」に襲われ、今では「ボオダア」と呼ばれる地球を守る機関がある程に異世界のことは周知の事実になっているらしい。
帰還者の支援もしているようで、相談すれば家族の人も見つけられるかもしれないとのこと。
最後に連絡するからと名前を訊かれ「入即出やる夫」と答えたところで、やる夫は鬼の形相の冬優子に家から叩き出されるのだった。
すいません、あらすじ書いててもタイトル要素が欠片も出てこないぐらいにはかなりシリアス寄りなんですが…
さて、やる夫が魔界に落ちたのが25年前で、そこから10年後に異世界から地球へと略奪目的でやってきた「ヴァイキング」という集団。連中のおかげで地球は異世界の存在を知ることになり、当然地球の科学技術では全く歯が立たなかった。
だがここで立ち上がったのが過去に事故で異世界に行き、戻ってきた人々を初めとした集団…「ボオダア」。
彼らはヴァイキングたちも使う特別な力…「プラーナ」を扱うことができ、彼らの奮戦でヴァイキングを撃退することができた…というのがこの作品における地球の設定。
ちなみにやる夫側も魔界に落ちた先で15年間奴隷闘士として戦い続けてきたというかなりシャレにならん背景があり、読みながらタイトルを2~3回見返す羽目になるかもしれない。
しかし全12話の中編ほどの長さながらかなりのクオリティの作品。エロ要素抜けば1冊完結のラノベとして見れるんじゃないかな…
やる夫は10歳の頃に母親と魔界に落ちた。…じゃあ母親は?
暇な時にやる夫まとめ 魔界から帰って来た即パコ種付けおじさんやる夫