ヤタガラスが負けた世界で(挨拶
あんこ系やる夫スレ作品で、ペルソナやTRPGなどの番外編も含めた女神転生シリーズ全般が原作となっている。
主人公はやる夫で現代社会からの知識アリ転生者。そしてこの世界のヤタガラスは壊滅している。
もし、この世界に悪魔が実在するとして。それを信じる人の数はどれほどいるだろう?
それらがこの199X年。人の目の前に現れるなどどれだけの人が思うだろう。
そして悪魔をその目で見たものが、こう思うことはほとんど無いだろう。
世界が明日にも滅ぶ。などという世迷言を思うものなど…
はぁ、と入即出やる夫は授業が終わった教室の中でため息を吐く。
幼馴染の乃木園子(勇者であるシリーズ)がどうかしたのか聞いてくるが胡乱な事を言って誤魔化した。
入即出やる夫は転生者である。それ故にやる夫は気負い過ぎていた。
この世界は多分、もう少しで滅ぶかもしれないのだ。東京が滅んで世界も滅ぶのである。
メシアやらガイアやら新聞に並んでる時点で察したのだ、女神転生の世界じゃんと。
だが、やる夫にはまだ悪魔が見えていなかった。
Lvゼロ。未だ運命に目覚めぬ愚者。前世の記憶があるにも関わらず、世界が滅ぶ手前にあるかもと知っているにも関わらず、自分のソウルは目覚めず応えない。
結局そんなものなのかもしれない。そう思っていた。路地裏でガキに頭を割られるその時までは。
異能者であることを隠していた園子が、一族の最後の家宝「反魂香」を自分に使って蘇った時に、ようやくやる夫は覚醒したのだった。
ちなみにこの世界、年代設定が199X年ではあるがスマホなどの2020年代レベルの科学技術がある。なんで?
さて、繰り返しになるがこの世界のヤタガラスは壊滅している。
第二次世界大戦で日本が敗戦した際に当時のライドウを含めた四天王も死に、その後GHQと一緒に乗り込んできたメシア教によってことごとく滅ぼされたのがこの世界の日本の裏事情。ハードすぎない…?
乃木…つまり園子の家系はその時に命乞いをして見逃してもらった負け犬の家なんだとか。なので家に悪魔除けの結界を貼るので精一杯らしい。
女神転生シリーズ全般が原作となっているだけあって迫りくる滅びの要因も多様。やったぜ(白目
覚醒したやる夫は自分の知っている知識を園子に話し、2人でその知識を元に終末を退けようと戦うことになるわけだが…
やる夫の知識に無い「イエト」、明らかに未来から来たらしい自分の生体認証付きアームターミナル…
ただのアトラスオールスターズというわけではない世界の様だ。
また、ほぼ全ての作品が混ざっているおかげで、悪魔1体に対しても単純に原作知識だけで対応できるわけではない。同じ悪魔でも作品が違えば耐性も違う。当然だよなぁ。
葛葉四天王は死んだと言ったな。いるじゃないか、死んでも動き続けているヤツが…