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小説家になろう 現代

俺にトラウマを与えた女子達がチラチラ見てくるけど、残念ですが手遅れです

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彼は…どうしようもなく運が悪かったんだよ(挨拶

小説家になろうで連載中の現代ラブコメ小説。いや、ラブコメというには主人公の開始時の心のステータスがちょっと重いかな…

「私、先輩と付き合うことにしたから」
幼馴染から聞かされたその言葉で、すべては自分の勘違いだと悟ってしまった。
彼女は俺にとってずっと特別な存在だった。辛い環境の中で耐えられたのは間違いなく彼女のおかげだ。
最近ではギクシャクすることも多かったが、それでもずっと一緒に仲良くしてきた。
どんどん美人になっていく彼女の背中を見ながら、俺は幼馴染という関係から一歩踏み出そうと中学2年生の今年、決意した。毎年2人で一緒に行っている夏祭りで告白しようと考えていた。
彼女とは両想いだと思っていた。だが、そんな甘い見通しは脆くも崩れ去る。彼女が自分に向けてくれている感情が好意なのだと勘違いしていた。
「ふん、アンタとの腐れ縁も終わりかしらね。今年の夏はいつもみたいに付き合えないかも」
「そうなんだ、おめでとう」
口から零れたのは素直な祝福だった。
彼女の顔が一瞬、怒りに染まる。
「―ッ!先輩はアンタと違って頼りがいがあるし、格好良いし、告白されて良かったわ!」
彼女が先輩と呼んでいる人は一週間前に彼女に告白していたサッカー部の3年生だ。彼女は俺と違ってモテる。よく告白もされていたが、それまで一度も受けたことはなかったことに俺は安心していたのかもしれない。オレの傍から離れることはないのだと、都合の良い幻想に浸っていたのだろう。
これはけじめだ。どうせ届かぬ想いなら、最後に彼女に伝えるのもいいかもしれない。
「灯凪、俺は今年の夏祭りの日に君に告白するつもりだった」
「……え?」
「君の向けてくれている感情は好意だと思っていた。俺たちは両想いなんだと勝手に勘違いしていた。馬鹿だな、そんなことあるはずないのに。君はそうじゃなかったんだな」
「ち、違うの!私も―」
「さようなら、灯凪。幼馴染は今日で解消しよう。先輩とお幸せに―」
「ま、待って!雪兎、お願い待って話を―」

ハァー(クソデカため息)
どうしてこう、好意の煽り方を致命的に間違えるのか…というか好きな相手を焦らせる方法を取るぐらいならストレートに伝えろや(半ギレ
このケースは幼馴染の取った手段が間違っているが、それでなくてもこの作品の主人公は女運が悪い。
小学校の頃には担任と教育実習生の女性に盗難の冤罪を信じてもらえず、中学生の頃には噓告白(実際は違う)をされた上に骨折でバスケの大会に出ることもできなくなり、母親に半分ネグレクトみたいな状態にあった時に姉に突き放され…こんなん実際にあったら女性不信どころか人間不信になっちまうよ…
いや、物語開始時点の主人公はもうだいぶヤバイ。コミュニケーションツールとしてのスマホを不要だ、と考えるあたり孤独を拗らせてしまっているのだろう。周囲がそうさせたのだが。
心が殆ど壊れているのか言動が怪しいところも見えるが、このまま放っておけるわけもない。
彼が本当に戻れないところに行ってしまう前に人間らしい心を取り戻してあげることができるのか。

オーバーラップ文庫から書籍化済みの作品。

小説家になろう 俺にトラウマを与えた女子達がチラチラ見てくるけど、残念ですが手遅れです

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