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オリジナル ハーメルン

異世界から帰ってきた勇者、監獄にぶち込まれる

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君の正気は誰が保証してくれるのかね?(挨拶

ハーメルンで連載中のオリジナル現代ファンタジー小説で、主人公は異世界に召喚されて勇者として活動し、現代に帰ってきたと思ったらとっ捕まえられて精神病院…のような場所にぶちこまれた自称元勇者。

異世界から帰ってきたら精神病院にぶち込まれた件について。
現代のラノベみたいなタイトルだが俺にとっては現実に起こっていることだ。
しかも俺を担当している先生は触手の化け物ときたもんだ。いつから日本は現代異能ものになりやがったんだ。
マムロと名乗った触手の先生曰く、表向きには隠されていたがそういった異能や怪物は元から世界にいたらしい。
じゃあなんで俺は精神病院にぶち込まれてるんだ?
「異世界で十年も魔王を殺し続けたなんて、精神異常を疑うのは当然ですよ」
マムロ先生は九本の腕でカルテを捲りながら溜息を吐いた。
「特級の精神異常ですね。私の姿を見て発狂しないことがその証左です。何故貴方は、触手の化け物と相対して悲鳴の一つも上げないのです?」
「そんな奴等、異世界じゃ日常茶飯事だったぜ!」
入ってきたナースも俺の様子を見てさめざめと泣いているがそんなにおかしかっただろうか?そのナースも看護服どころか髪の毛も目もピンク色だけど。
案内された真っ白な部屋にベッドしかない殺風景な病室から出て、他の入院患者が丁度集まっているラウンジにあんないされると、そこには「自称・世界最悪の魔王」「古代に滅んだ帝国の皇帝」「世界の真実を見分けられるもの」「神様」など個性豊かな患者たちがいた。
一堂に会した入院患者を見て一言、「ここマジで病院じゃなくて監獄じゃねぇか!厄介者の掃きだめじゃねぇか!」
俺・人見翡翠(かわせみ ひとみ)は絶叫した。

ちなみにこの主人公も静かに狂ってる系だぞ(当然
ある意味斬新な切り口の小説かもしれない。
異世界に召喚され勇者として活躍などしてから地球に帰還した、ということを物語の前日譚にしてその後の話を展開していく小説はあるが、精神病院という名の監獄から始まるストーリーは少なくとも初めて見た。
さて、主人公と同じくこの監獄にいる囚人たちだが全員狂人ではなく本物である。君らやれば簡単に逃げ出せるんじゃないの…?
元々この監獄は何をしても殺せない世界最悪の魔王を封印するために作られたものらしく、そこに発掘された皇帝陛下や見通す少年たちが来て病院、という形になったようだ。触手の先生は何者なんですかね?
読んでて感じたのはある種の不気味さ。なんというか、終わっているのに終わっていない…入院中のコミカルなやりとりを描いているのに裏からにじみ出る狂気を感じる。
これが本稿執筆時点で未だに山場と呼べるような展開を迎えていないから感じているものなのか、全編通してこんな感じに進行するのか…

一般的な作品とは別ベクトルの「気になる」作品。

ハーメルン 異世界から帰ってきた勇者、監獄にぶち込まれる

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