世の中には似た顔の人間もいる。なら似た個性だってあるんじゃないか？(挨拶
ハーメルンで連載中の僕のヒーローアカデミアの二次創作小説で、ワン・フォー・オールに非常に似た個性を持ったオリ主が原作ストーリーをしっちゃかめっちゃかにするお話。
母ちゃん、受験会場は思ったより煩かったです。
プレゼントマイクの爆音での説明を聞きながら間飛移(まとび うつる)はそう思った。
手元に配られたプリントで概要を確認してこれからの試験に身を引き締める。
そう、今日はヒーローの名門雄英高校ヒーロー科のの入学試験日だ。
気の抜けたような開始の言葉と共に試験が始まる。誰もが慌てて動き出す中、彼は自分の個性「瞬間移動」を発動させてワープ。仮想ヴィランのロボットに「拳を」叩き込んで破壊する。
結構な数のロボットを倒し、そろそろ実技試験も終わりか、などと考えていると突然巨大ロボットが出現した。あれが資料に会ったゼロポイントのギミックというやつだろう。
出現時の衝撃で発生した瓦礫に巻き込まれた女の子を助けながら急いで離れよう、といった矢先に巨大ロボットが粉砕された。まさかあの空中にいるやつが殴ったとでもいうのか。「4代目」の自分よりもパワーがあるじゃないか。
…この世に全く同じ「個性」は存在しない。でも「類似品」なら存在している。
「ワン・フォー・オール」も「オール・フォー・ワン」も関係ない。誰かが未来に託した希望でもなければ諸悪の根源もノータッチ。
これはぽっと出の少年が全てをしっちゃかめっちゃかにする話だ。
この主人公は個性を2つ持っている。一つは生まれ持った彼自身の個性である「瞬間移動」。そしてもう1つは彼の家に代々受け継がれている個性「フィジカルギフト」。禪院？知らんなぁ。
さてこのフィジカルギフトという個性、この個性の持ち主が研鑽してきた技巧や筋力を引き継がせるという個性であり、ワン・フォー・オールとは似て非なるもの…なのだが出久が複数個性を用いて戦うようになったのは物語終盤であり、オールマイトが持ち主であった頃や受け継いで戦っていた出久を見れば完全に「常軌を逸したパワーの個性」だと思われていたわけで…
オールマイトから見れば複数個性を持っていることからオールフォーワンとの関係性が怪しく見え、オールフォーワンから見ればどう考えても「こいつが後継者やな？」になってしまう。でも残念！そいつは何も関係がないただの一般人なんですよ…
この少年の存在が救われなかったはずの人間を救い、物語はどんどん違った方向へ向かっていく…
オールフォーワンとの邂逅は必見。お労しや兄上…