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小説家になろう 未分類 現代

元勇者の嫁ですが、なにか?

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元勇者三部作の最後にして本編(挨拶

小説家になろうで完結済みのオリジナル現代ファンタジー小説で、元勇者三部作の最終作にして前作の「異世界で魔王を倒してきた元勇者ですが、こちらに戻ってきても就職口がありませんでした。」と「語る姫」の物語の合流点。

完爾が魔剣バハムを抜いた瞬間、突如出現したユエミュレム姫。
しかもその手には赤ん坊を抱いている。
とにかく完爾この非常事態を姉の千種に説明することにした。
ざっくり状況をまとめると、ユエミュレム姫は向こうの世界に帰る当てがなく、姫が抱いている赤子は完爾との間にできた子供らしい。
なぜユエミュレム姫がこちらの世界に来れたのかはほぼ不明。強いて心当たりがあるとすれば魔剣バハムに忘れ物防止の簡単な魔法をかけていたが、この魔法には離れている魔法をかけた物体がどちらの方向にあるのか漠然と感じ取れ、近くにあって軽いものであれば引き寄せる程度のことはできる。が、魔法をかけたものがどこかに消えてしまうような話は聞いたことがない。
とりあえず赤子の世話に当面必要なものを千種がドラッグストアに買いに行っている間、こちらでの電化製品などの使い方を姫に説明していく。
ここから地球に来てしまった姫と元召喚された勇者、そして2人の子供の生活が始まるのだ。

ちなみに言葉は通じていない。完爾が向こうの言語を理解して喋ることができているのはかつて向こうの世界に召喚されたことの名残のようなものらしい。
本作は他の作品ではご都合主義的にスルーされるような部分に異世界の姫とその家族が直面していくところがポイント。
例えば当たり前だが戸籍。完爾は元々日本人なので持っているが、ユエミュレム姫とその子供には戸籍がない。
子供の方は完爾の娘だと分かっているので証明できれば多少面倒だが取得できる。
しかし、問題は姫の方だ。現状無国籍な上に元の国がこの世界に存在せず、説明できない不可解な無国籍者。それがこの世界でのユエミュレム姫の立場なのである。
この国に合法的な手段で5年以上住み、生計を有し…などの審査をパスして初めて日本国籍を得られる。それまでは福祉厚生などの国家的なサービスは受けられない。現代社会で暮らす上でこれがどれほど重いハンデになるかは社会人の皆さんならご存じだろう。
なんかこの小説読んでると外国人の日本での問題に詳しくなりそうだな…
が、社会的な問題を見ているだけではなく完爾がこちらの世界に持ち込んだ向こうの硬貨が姉の友人に持ち出されてしまったことが、物語の展開を変えていく。

こうして見ると外国人が日本で暮らすのって大変なんだなぁ…

小説家になろう 元勇者の嫁ですが、なにか?

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