嵐を呼ぶ幼稚園児かな?(挨拶
ハーメルンで連載中の五等分の花嫁を原作とした二次創作小説。風太郎が五つ子の母である中野零奈の教え子世代だったら、という設定。
苦学生である上杉風太郎にとって、放課後はバイトするか勉強するかの2択しかなかった。
しかし、最近になって別の選択肢が1つ増えた。
職員室にいるかつて京都で出会い、今なお憧れの教師である「中野先生」に声をかけて許可を貰い、今日も風太郎は彼女たちを迎えに行く。
彼の向かう先は幼稚園。ここには恩師の娘たちがいる。それも一人や二人ではない…五人だ。
真っ先に飛び付いてくる三玖を筆頭に、一花、二乃、四葉、五月…教職で帰りの遅い中野零奈に代わって彼女たちを迎えに行くことは風太郎にとって日常になりつつあった。
アパートへの帰り道だって楽じゃない。一花と五月は良い子でいてくれるが、元気いっぱいで目が離せない四葉、こっちを敵視する二乃、こちらに懐いているが故に二乃を許せない三玖…
見た目は一緒でも個性がまるで違う子供たちに振り回されながら、彼女たちの家であるアパートへと帰っていく。
…自分に子育ては無理だろう、なんて考えを抱きながらも。
風太郎とヒロイン5人の世代がズレていることを主題にした作品。この設定以外にも、本作はハーメルンに投稿する以前からpixivの方で投稿されており、原作が完結して情報が出揃う前から連載の始まった作品なので、原作との相違点が幾つか出ている。
本作はいくつかのブロックに話が分かれており、本編とその後日談、番外編として零奈が亡くなった後に風太郎が監護者の代わりになるIF、なんと零奈が生存して風太郎と結ばれるIF、教師になった風太郎が5人の先生になるIFがある。
中でも教師編は甘めな成分が多いのでお勧め。シリアスな監護者編読んだ後だと特に効くぜぇ~。
性格的に幼くなっているものの、原作ヒロインの個性が表れてるのが見ていて素晴らしい。
この笑顔、曇らせたくないけど曇っちゃうんだよなぁ(落涙