ある日突然魔法使いに！(挨拶
非安価系やる夫スレ作品で、ハリーポッターシリーズをモデルにしたオリジナル現代ファンタジー。ところでハリーポッターってジャンル的には現代ファンタジーでいいのかな…？
阿部やる夫は自分の親を生まれた時から知らない。
9歳まで施設で育てられた後、一人の男が里親を申し出てその家に養子として行くことになった。
ところがこのやる夫を引き取った男というのがとんでもないヤツで、たくさんの子供を引き取って育てていると言えば聞こえはいいが、家の中では「ポイント制」を敷き学校での成績優秀者には高得点、逆に成績不良や家事の出来の悪い者にはマイナスの得点を付けて子供たちの行いを計っていた。
やる夫は最初こそ戸惑ったが勉強はできたため好都合ではあった。
しかし問題は家の中の成績不良者たち。彼らは勉強のできるやる夫を妬んでやる夫を虐め始めたのだ。
そこでやる夫はワザと成績を下げて彼らから妬まれないようにしてみた。
すると今度は引き取った父親が豹変することとなった。いつもは満点なのに急に成績が落ちて家庭で何かあったのではないか、と学校から問い合わせが来たと。
こうしてやる夫は虐めっ子と父親との板挟みに苦心することとなる。そんな生活が数年続いた15歳の時。
やる夫は下校中に見つけた変な生き物に突然拉致された。
最初は身代金目的かと思ったがそうではないらしい。いきなり謎の力で眠らされ、気が付くと目の前には見知らぬ男がいた。
彼の説明は突拍子もない内容で、まず今いる場所は日本ではなくイギリス。ここは時計塔と呼ばれる「神秘」という力を扱う者達の集うところであり、やる夫は彼と「やる夫の本当の父親」との約束でここに連れてこられた。
日本最高の神秘使いである陰陽師・安部晴明の末裔、「阿部」改め「安部」やる夫として…
ほとんどハリポタだよこれ！
この世界では魔法や仙術などの力を一纏めにして「神秘」と呼んでいる。
これもハリポタとの差別点の1つだが、大きいのは主人公が15歳なところか。
ハリー・ポッターがホグワーツに入学したのが11歳だったことを考えると、精神が少し大人びてからの入学。…メタ的に言えばちょうど高校生からのスタートだから物語が作りやすいのかも。
さて、大体ハリポタの流れを踏襲しつつ時計塔での日々が始まるのだが、なんとやる夫、開幕ボッチスタート。
それが周りとコミュニティを築こうにもどいつもこいつも内輪内輪で取り付く島もない。
どうやら時計塔の入会生たちはほぼ全員が先祖がいた神秘の団体に所属しているようで、そして神秘使いは所属している団体以外の集団とは仲が悪い。
つまり、元一般人で自分の所属している団体も無く、他の神秘団体の連中からも避けられるやる夫はぼっち確定ってことさぁ！ほとんど詰みスタートやめてくんねぇかな…
でも全然凹んだりしてないあたり結構タフなやる夫。まぁ元の生活が元だしね…