また異世界転生だぁ!(挨拶
非安価系やる夫スレ作品で、「やる夫は見えている地雷を踏んだようです」世界からまた別の世界へと転生したやる夫…もといヤルオの話。ただし、今回はオリジナルファンタジー世界で、かつ寒村の小作人の息子からの成り上がりもの。
「おめでとうございます。貴方はめでたく、異世界への転生を果たしました」
などと目の前の自称・神のような何か(機動戦艦ナデシコよりホシノ・ルリ)に言われてもヤルオには何のことか全く分からなかった。
しかも本当は神ではなく、前世の自分が生み出した精霊みたいなものらしい。いや、前世の記憶が無いから心当たりはないのだが。
なろう展開と言えばチート貰えるのがお約束でしょ!と言ってみたがこの精霊が憑いていること自体がチートらしい。
その上自分の前世は凶悪な淫魔だったらしく、話を聞いてるだけでも存在が害悪ってレベルじゃないように思えてくるのだが…
変な夢を見たところで現実に戻ろう。今の自分は餓死寸前。自称精霊の助けで果実や魚を獲って飢えをしのぐことができ、前世の記憶ではないが知識が備わったことで自分の今の現状が見えてきた。
今の自分は寒村の小作人一家の息子であり、飯も衛生環境も最低、兄弟姉妹すらも味方ではなく生存競争の相手。しかも今年の麦の作柄は去年よりも発達が悪く、食糧危機になれば口減らしの対象にもなるだろう。
故に、ヤルオは離農して逃散することにした。まだ6歳なんですけどォ!
作者様の他の作品と同じく地雷世界を基準にした異世界転生だが、本作はオリジナルのファンタジー世界への転生。地雷世界の設定的に異世界転生させる話の導入が作りやすいのかな?
今回はスタートが寒村の小作人、しかもこのまま生活していけば死ぬのが目に見えているときたもんだ。
今回は侵略記と同じようにルリはいるものの、現状のヤルオは知識があることとルリの助けでほんの僅かな魔法みたいなことができるぐらい。
なのでワンチャンスに賭けて農村から脱出して一人で生きていくことにしたわけだが、脱出する時に狩人の爺さんに見つかり、どういうわけか爺さんからサバイバルするためのノウハウを教えてもらえることに。流石に哀れに思ったのか。
この後、無事に街に辿り着いてそこで生活基盤を作り始めるわけだが…
早速娼館の出禁を言い渡されてて草。流石は前世が最強の淫魔だっただけはあるな!というか街に辿り着くまでに少し時間が経ってたとしても7歳ぐらいだろうに、そんな年齢で娼館に客として入れるもんなのか…?
まぁチート込みとはいえこんな有能な人材、皆引き留めようとするわけでな?